【科学】史上初、クマの脳外科手術
史上初、クマの脳外科手術
ラオス北部の山岳地帯に暮らす3歳のツキノワグマ（メス）が、世界で初めて脳外科手術を受けた。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/66160_0_600x450.jpg
ラオスの山岳地帯に暮らすメスのツキノワグマ、チャンパ（Champa）。世界で初めて脳外科手術を受けた。
Photograph courtesy Matt Hunt
ラオス当局によって密売人から保護されたチャンパは、後にオーストラリアの非営利団体フリー・ザ・ベアズ（Free the Bears）が
運営するラオス国内の保護区で暮らすようになった。ツキノワグマは国際自然保護連合（IUCN）のレッドリストで絶滅危惧II類
（危急）に分類されているが、胆嚢（熊の胆＝くまのい）が中国や韓国で漢方薬の材料として珍重され、密売の対象になっている。
彼女は、保護された子どものころから目立つ存在だった。前額部に隆起があり、保護区のクマ社会に溶け込むことができな
かったという。次第に発育が鈍化し、視力が衰え、異常行動が増えていった。
保護区のスタッフと獣医は「水頭症」を疑った。脳脊髄液の循環不良や過剰生産によって髄液が頭蓋腔内に溜まる、人間も
発症する病気だ。
「意識が飛ぶほどの持続性片頭痛に悩まされる」と、南アフリカ共和国出身の獣医師、ロメイン・ピッジ（Romain Pizzi）氏は
説明する。西側諸国では、発病した野生動物を安楽死させるケースが多い。しかし、敬虔な仏教国ラオスでは、同じ処置が
野生動物保護法で禁止されている。
そこでフリー・ザ・ベアズが呼び寄せたのがピッジ氏だ。イギリス、スコットランドのエディンバラ動物園と国立野生生物レスキュー・
センターに勤務する有能な獣医で、頭に開けた小さな穴から顕微鏡を使って行う「鍵穴手術」に長けている。
クマやアザラシ、トナカイ、ジャガーなど多くの動物の手術経験があるピッジ氏だが、クマの脳外科手術は前例がない。このまま
苦しみながら死んでいくチャンパを考えれば、高リスクは承知の上で「何もしないよりはまし」という判断が下された。
◆施術
ピッジ氏はまず小児外科医に助言を求め、ツキノワグマの頭蓋骨や脳組織、水頭症のカワウソやキツネの脳についても、資料や
レプリカを取り寄せ研究したという。ただし、ラオスにはMRI（核磁気共鳴画像法）装置がなく、実際に手術を始めるまで、水頭症の
診断を確定できなかった。
6時間の予定で、2月25日の午前中に手術は開始された。まず鎮静状態のチャンパの耳の後ろに小さな穴を開け、超音波
探触子（超音波プローブ）を挿入。水頭症と断定した上で、脳室に細い管を差し入れ、カメラ映像を見ながら皮下を通して腹部
までつないだ。これで、余分な脳脊髄液が腹腔へ排水されるようになる。腹腔の髄液は、すぐに血管に吸収されるので問題はない。
手術は午後4時に終わったが、その日は徹夜で容態を見守ることとなった。フリー・ザ・ベアズの最高責任者マット・ハント（Matt
Hunt）氏によると、翌朝8時までに意識を取り戻したチャンパは、生まれ変わったような姿だったという。手術前は腫れ上がった
頭部が重く垂れ下がっていたが、術後は顔を上げて保護区のスタッフをまっすぐ見られるようになった。
ピッジ氏にクマの脳外科手術を再び行う予定は今のところないが、農場から救出したクマの胆嚢手術は既に数回行っている。
漢方薬業界では胆汁の需要が依然高く、農場では生きたクマから採取しているのだ。汚れたカテーテルや針を使い回すため、
胆嚢が感染症を引き起こすケースが多い。
鍵穴手術は人間の医療では一般的だが、ピッジ氏など獣医師は動物にも応用すべきと考えている。回復の早期化や感染症の
リスク低下といったメリットがあるからだ。開頭手術と異なり、術後に引っ掻いたりして傷跡が開くことがほとんどなく、通常の生活への
復帰が極めて早い。ただし高コストで、専門的な訓練や継続的な研修も必要なので、野生動物に施術できる獣医はほとんどいない。
「人間も動物も同じだ。手術を施すたびに技量が磨かれ、以後のリスクを抑えることができる」と、ピッジ氏は話す。希少種の場合は、
1頭の損失から絶滅につながる可能性があり、医療ミスのリスク低下は死活的だ。
>>2あたりに続く
Michelle Nijhuis/National Geographic News April 18, 2013
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130418004
ラオス北部の山岳地帯に暮らす3歳のツキノワグマ（メス）が、世界で初めて脳外科手術を受けた。
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_images/66160_0_600x450.jpg
ラオスの山岳地帯に暮らすメスのツキノワグマ、チャンパ（Champa）。世界で初めて脳外科手術を受けた。
Photograph courtesy Matt Hunt
ラオス当局によって密売人から保護されたチャンパは、後にオーストラリアの非営利団体フリー・ザ・ベアズ（Free the Bears）が
運営するラオス国内の保護区で暮らすようになった。ツキノワグマは国際自然保護連合（IUCN）のレッドリストで絶滅危惧II類
（危急）に分類されているが、胆嚢（熊の胆＝くまのい）が中国や韓国で漢方薬の材料として珍重され、密売の対象になっている。
彼女は、保護された子どものころから目立つ存在だった。前額部に隆起があり、保護区のクマ社会に溶け込むことができな
かったという。次第に発育が鈍化し、視力が衰え、異常行動が増えていった。
保護区のスタッフと獣医は「水頭症」を疑った。脳脊髄液の循環不良や過剰生産によって髄液が頭蓋腔内に溜まる、人間も
発症する病気だ。
「意識が飛ぶほどの持続性片頭痛に悩まされる」と、南アフリカ共和国出身の獣医師、ロメイン・ピッジ（Romain Pizzi）氏は
説明する。西側諸国では、発病した野生動物を安楽死させるケースが多い。しかし、敬虔な仏教国ラオスでは、同じ処置が
野生動物保護法で禁止されている。
そこでフリー・ザ・ベアズが呼び寄せたのがピッジ氏だ。イギリス、スコットランドのエディンバラ動物園と国立野生生物レスキュー・
センターに勤務する有能な獣医で、頭に開けた小さな穴から顕微鏡を使って行う「鍵穴手術」に長けている。
クマやアザラシ、トナカイ、ジャガーなど多くの動物の手術経験があるピッジ氏だが、クマの脳外科手術は前例がない。このまま
苦しみながら死んでいくチャンパを考えれば、高リスクは承知の上で「何もしないよりはまし」という判断が下された。
◆施術
ピッジ氏はまず小児外科医に助言を求め、ツキノワグマの頭蓋骨や脳組織、水頭症のカワウソやキツネの脳についても、資料や
レプリカを取り寄せ研究したという。ただし、ラオスにはMRI（核磁気共鳴画像法）装置がなく、実際に手術を始めるまで、水頭症の
診断を確定できなかった。
6時間の予定で、2月25日の午前中に手術は開始された。まず鎮静状態のチャンパの耳の後ろに小さな穴を開け、超音波
探触子（超音波プローブ）を挿入。水頭症と断定した上で、脳室に細い管を差し入れ、カメラ映像を見ながら皮下を通して腹部
までつないだ。これで、余分な脳脊髄液が腹腔へ排水されるようになる。腹腔の髄液は、すぐに血管に吸収されるので問題はない。
手術は午後4時に終わったが、その日は徹夜で容態を見守ることとなった。フリー・ザ・ベアズの最高責任者マット・ハント（Matt
Hunt）氏によると、翌朝8時までに意識を取り戻したチャンパは、生まれ変わったような姿だったという。手術前は腫れ上がった
頭部が重く垂れ下がっていたが、術後は顔を上げて保護区のスタッフをまっすぐ見られるようになった。
ピッジ氏にクマの脳外科手術を再び行う予定は今のところないが、農場から救出したクマの胆嚢手術は既に数回行っている。
漢方薬業界では胆汁の需要が依然高く、農場では生きたクマから採取しているのだ。汚れたカテーテルや針を使い回すため、
胆嚢が感染症を引き起こすケースが多い。
鍵穴手術は人間の医療では一般的だが、ピッジ氏など獣医師は動物にも応用すべきと考えている。回復の早期化や感染症の
リスク低下といったメリットがあるからだ。開頭手術と異なり、術後に引っ掻いたりして傷跡が開くことがほとんどなく、通常の生活への
復帰が極めて早い。ただし高コストで、専門的な訓練や継続的な研修も必要なので、野生動物に施術できる獣医はほとんどいない。
「人間も動物も同じだ。手術を施すたびに技量が磨かれ、以後のリスクを抑えることができる」と、ピッジ氏は話す。希少種の場合は、
1頭の損失から絶滅につながる可能性があり、医療ミスのリスク低下は死活的だ。
>>2あたりに続く
Michelle Nijhuis/National Geographic News April 18, 2013
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130418004
|
|
|
◆頭痛よさらば
術後6週間経過し、チャンパは極めて活発に動き回り、他のクマとも交流できるよう回復した。体重も増えているという。髄液の
蓄積により、今後もある程度の脳の損傷は免れないが、保護区にいる限り安心して暮らすことができる。
ピッジ氏は次のように話している。「1頭の命を救っても、種の絶滅を回避できるわけではない。ささやかな貢献だが、チャンパの
生活は大きく改善されたと思う」。
術後6週間経過し、チャンパは極めて活発に動き回り、他のクマとも交流できるよう回復した。体重も増えているという。髄液の
蓄積により、今後もある程度の脳の損傷は免れないが、保護区にいる限り安心して暮らすことができる。
ピッジ氏は次のように話している。「1頭の命を救っても、種の絶滅を回避できるわけではない。ささやかな貢献だが、チャンパの
生活は大きく改善されたと思う」。
3 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:54:47.69 ID:+4IoFmtz
ひさびさにやりましたねwww
4 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:55:03.20 ID:x367qy4F
や
っ
ち
ま
っ
な
な
ぁ
っ
ち
ま
っ
な
な
ぁ
5 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:56:14.14 ID:YcwHGROm
ｗｗｗ
6 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:56:27.32 ID:x367qy4F
や
っ
ち
ま
っ
た
な
ぁ
っ
ち
ま
っ
た
な
ぁ
7 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:56:34.88 ID:zKFtCDjV
ワロタｗｗ
8 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:56:56.71 ID:XCeERj4Q
アホ
9 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:57:35.18 ID:vrdkL7Ra
俺のヘッドラインが…
10 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 10:58:45.11 ID:YrWXbo/d
こら！！ｗｗｗ
11 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:00:17.76 ID:4b19ZQTe
おい…
12 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:00:51.46 ID:ag5SVt7o
ヘッドラインぶち壊しやがって
13 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:01:48.83 ID:4O87r8fO
次からは気を付けるようにな
14 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:03:23.42 ID:zLfvOM/1
15 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:06:13.17 ID:+P8eLKrf
カスが
16 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:08:06.42 ID:4O87r8fO
つか、このバグ運営が修正しないんだから
むしろheadlineの華だろ。
しょっちゅうじゃ困るがｗ
むしろheadlineの華だろ。
しょっちゅうじゃ困るがｗ
17 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:15:35.39 ID:ik1z02+r
とにかく謝っとけ
18 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:23:51.57 ID:YXmZhhUY
naniga okitano desuka？
19 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:30:24.54 ID:ba+47OHl
記者なら一度はヘッドライン壊して一人前らしいぞ
20 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:37:23.34 ID:d3q/bBUw
じゃあ、pureは１１人前くらいか
21 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:48:57.16 ID:hzirjC5T
熊タン、よかったす
22 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 11:55:49.43 ID:ctnGmWkW
ヘッドラインの>>2あたりに続くってどこに続くんだよwww
23 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 12:14:35.23 ID:GwTUMqpy
こんなのがpartすれになったらどうなるん？
24 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 12:17:54.27 ID:i7tp9Fw3
まぁヘッドラインが壊れても別に支障は無いんだがｗ
25 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 12:28:02.67 ID:quHvrGsC
ここまで>>1の謝罪無し。謝罪する気もさらさら無し。
26 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 12:28:35.05 ID:rsmza8Ju
>>1
長いタイトルだなー
長いタイトルだなー
27 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 13:43:24.10 ID:hgpn24h6
スレタイ長すぎわろたwww
28 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 14:09:39.30 ID:Yd6sBjRh
>>1
ホント使えないカスだなボケ！お前剥奪な
ホント使えないカスだなボケ！お前剥奪な
29 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 14:55:46.55 ID:VTpihED3
謝罪がないからわざとだな
30 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 15:02:53.09 ID:i5Vs1Erf
ブラックジャックがやったのか
31 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 16:22:35.73 ID:AMFOBIH+
32 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 17:22:10.49 ID:Vc4m3AJd
「ラオスでは熊にまで手厚い保護がなされてますーー」
と、ブサヨが喧伝しそうだな
と、ブサヨが喧伝しそうだな
33 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 20:19:21.84 ID:nvILljxi
結局>>1は現れずか…
34 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 22:17:02.94 ID:BWWpN7O2
なんかブラックジャックに出てきそうな話だな
35 ：名前をあたえないでください：2013/04/20(土) 22:50:44.08 ID:0lUJCLu3
永久追放で
36 ：名前をあたえないでください：
ヘッドライン覗いて、ようやく顛末がわかったw