江戸時代、米沢藩の上杉家で伝えられてきた古文書で、国宝の「上杉家文書」を
紹介する展示会が米沢市で開かれています。
「上杉家文書」は、上杉家が13世紀から19世紀にかけてほかの武将や天皇などと交わした
2000点以上に及ぶ古文書で、平成13年、国宝に指定されました。
米沢市の上杉博物館では、およそ100点の「上杉家文書」を紹介する展示会が開かれています。
このうち上杉謙信が、同盟関係にあった北条氏康から受け取った「北条氏康書状」は、
「敵対する武田信玄側の住民が移住しはじめ、自分の領地を奪われるのではないか」と警戒し、
戦になった場合は援軍を求める手紙です。
群雄割拠して武将たちが激しく争っていた当時の様子を伺い知ることができます。
また、文芸に秀でていたといわれる、上杉家に仕えた直江兼続が若い頃の自分を懐かしんで
扇子にしたためた漢詩なども展示されています。
この展示会は米沢市の上杉博物館で3月いっぱい開かれています。
NHK山形県のニュース 03月09日 12時54分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/yamagata/6023023931.html?t=1362814657538