台湾からの「雪見酒仕込み体験モニターツアー」の一行が8日、南砺市内を訪れ、福光 新町の
石黒種麹(たねこうじ)店で麹の特徴について説明を受けるなど日本の発酵文化に 触れた。
一行は台湾の有名ブロガー(ブログの書き手)と旅行雑誌記者の計3人。
どぶろくをは じめとする発酵文化を通して台湾からの誘客を図ろうと、「どぶろく特区」の認定を受けて
特産化を目指している南砺、氷見両市と県が情報発信のキーマンとなる人たちを招いた 。
石黒種麹店では、石黒八郎店主が麹の効能や最近の塩麹ブームなどについて説明し、
甘酒を使ったバナナジュースを味わうなどして麹の魅力に触れた。井波の八日町通りでは、
井波彫刻の工房を訪れ、実際にのみを振るうなどして匠(たくみ)の技を取材した。
9日は利賀を訪れ、どぶろく「まごたりん」を生産している民宿「中の屋」で、郷土料理とともに
どぶろくを味わうほか、かまくらの中での雪見酒もツアーの目玉として行う予 定。
一行は11日まで滞在し、氷見でもどぶろくを味わうほか、観光物販施設「ひみ番屋街 」や
氷見漁港の朝競りなどを見学する。
上市町堤谷の農事組合法人「白萩」が地元で生産を請け負った酒米で富山市の桝田酒造店が製造した
純米酒「しらはぎ」が出来上がり8日、同町文化研修センターでお披露目会 が開かれ、関係者が試飲した。
6月に発売される予定である。
伊東尚志町長や吉田修県知事政策局長、桝田隆一郎桝田酒造店社長、白萩の藤田秀雄代表理事ら
約60人が、出来上がったばかりの生酒を味わった。
伊東町長は「うまくて飲みやすい」と評価、町の新たな贈答品にしたいと語った。
桝田社長も「おいしいの一言」と 感想を述べた。
出来たてのため、味はまだ粗いが、数カ月熟成すればまろやかになるとい う。
会場には上市町の写真愛好家、内山康弘さんが撮影した剱岳の写真や伊東町長が
揮ごうしたしらはぎの文字をあしらったラベルの試作品が6種類並んだ。
白萩は初めての酒米作りだったが、収穫した県奨励品種「富(とみ)の香(かおり)」 約2トン全てが
一等米の出来で、今年は10倍以上の21トンの生産依頼を既に受けてい る。
北國・富山新聞 3月9日01時40分
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20130309201.htm