多くの人に感動を届けたい
「ミュージカルの貴公子」「天国の歌声」と呼ばれる韓国ミュージカル界のスター、イム・テギョン(39)が、
日本で上演される「K−Musical Stars Concert 2013」に出演する。
「日本のファンにお返しをしたかった。コンサートは僕たちからのプレゼント」と柔らかな笑顔で話している。
カヤグム(韓国の伝統楽器)の名手の母親らの影響で、物心ついたころには音楽に親しんでいた。
声楽の勉強を続けながら「視野を広げ、将来の夢のために」と、アメリカの大学で生産工学を学んだ。
大手自動車会社からスカウトがきたとき、自分のやるべきことに気づいたという。
「幼いころ、不治の病とされる難病を患っていましたが、それを克服できたのは、音楽がくれた
“感動”があったから。何にでも感動する子供でした。
神様が僕を生かし、たくさんの方に“感動”を届けるという使命を与えたのだと思って、歌を選びました」
卒業後はさまざまなジャンルの曲を歌うクロスオーバーテナーとして活躍。
ミュージカルデビューは遅く2005年、30歳を過ぎてからだった。「ジーザス・クライスト=スーパースター」など
次々と大作ミュージカルに主演し、演技力を身につけると同時に人気も急上昇。
今回のコンサートでは、「ルドルフ」や「モーツァルト!」など出演作の楽曲を歌いたいという。
「この顔ぶれがそろうことは韓国でもないのですよ。ルドルフのデュエットは、共演したオク・ジュヒョンさんも
出演するからぜひ歌いたい。ほかに、出演したことのないミュージカルの曲も歌おうかなと、楽しく考え中です」
「ルドルフ」のソウル公演では、甘い貴公子テギョンの演じる悲恋物語に、女性リピーターが続出した。
今後はミュージカルのほかにも、映画などにも挑戦していく予定だ。
「演技を勉強したい。そして、将来は福祉に力を入れていきたい。福祉財団を作るのが夢で、
生産工学を学んだのもそのためです。今の仕事も、その夢を実現するための一歩かも。
イム・テギョンを広く知ってもらうことで、実現できることがある。世界に幸せが増えていけばいいなと願っています」
(田窪桜子)
msn産経ニュース 2013.3.5 08:26
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130305/ent13030508300004-n1.htm