3日に肺炎のため66歳で急逝した歌舞伎俳優・市川團十郎さん(本名・堀越夏雄=ほりこし・なつお)の通夜が5日、都内の自宅でしめやかに営まれた。
多くの歌舞伎俳優を始め、各界約800人が訪れたが、その中には宇宙飛行士の野口聡一さん(47)の姿も。天文の世界も愛した團十郎さんが、宇宙での歌舞伎を夢見ていたことを明かし「僕よりずっと宇宙に詳しい人でした」としのんだ。
歌舞伎の興行を行う松竹の株価が、團十郎さんの死去から一夜明けた4日から値を下げている。
1020円前後だった同社の株価は、4日午後からジリジリ下げ始め、同日の終値は1010円に。
5日も続落し、最終的に986円だった。この日は、日経平均が6営業日ぶりに反落したことで、全体的に下げ相場ではあった。
ただ、日経平均の下げ幅がマイナス1・9%だったのに対し、松竹はマイナス2・38%。ニュースなどで團十郎さんの死去報道が繰り返されたことで、売りが集中したとも考えられる。
2010年4月の旧歌舞伎座閉場後は、演目によっては空席が出て苦戦した公演もあった。それだけに、松竹は4月からのこけら落とし公演での大幅な動員増、増収に期待しており、團十郎さんの死は大きな痛手。
今後は残された俳優陣、何より團十郎さんの長男・海老蔵を筆頭とした若手に期待をかけることになる。
スポーツ報知 2013/2/6-06:01
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130206-OHT1T00008.htm