【企業】グーグルが社食をタダにする理由 シリコンバレーで引っ張りだこのソフトウエアエンジニアを確保する方策
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pureφ ★:
グーグルが社食をタダにする理由 熾烈な人材争奪戦の舞台裏、外村仁・エバーノート日本法人会長に聞く
無料の社員食堂、床屋の出前に、車のオイル交換、果てはハイブリッド自動車のリース代補助まで――。米西海岸の
ハイテク企業における人材獲得競争にちょっとした異変が起きている。
従来のストックオプションといった「お金」によるインセンティブだけではない、手厚い「福利厚生」を売りにするネット企業が
増えている。先鞭をつけたのはグーグルだが、これに多くのネット企業が追随、福利厚生を競い合う構図が出来上がりつつある。
共通するのは、お金では得られない、働くモチベーションをいかに喚起するかということ。無論、その背後には、企業側のしたた
かな計算もある。実情をエバーノート日本法人会長・外村仁氏に聞いた。(聞き手は蛯谷 敏=日経ビジネス)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130204/243229/ph01.jpg 外村 仁(ほかむら・ひとし) 米系経営コンサルティング会社を経て、米アップルでマーケティングを担当。ジョン・スカリーから
スティーブ・ジョブズまで5年間で4人のCEOに仕える。欧州で経営学修士号を取得後に米シリコンバレーで起業、ストリー
ミング技術の会社を立ち上げ、売却。現在はエバーノート日本法人会長のほか、ファーストコンパスグループ共同代表、
スタートアップ数社のアドバイザーやOpen Network Labの起業家アドバイザーなども務めている。『アップル 驚異のエクス
ペリエンス』(日経BP社)の解説も執筆した。(写真:村田和聡、以下同)
――米ネット企業の人材争奪戦が激しさを増しているそうですね。
外村: 米国全体は不景気なんですが、シリコンバレーだけは別世界といった様相で激しい人の奪い合いが起きています。
特にソフトウエアのエンジニアはもう引っ張りだこ。本当に人が採れません。加えて、ソフトウエア業界の垣根が消滅しつつ
ある点が挙げられます。従来ならコンピューターソフトとゲームソフトでは、採用する人材が違っていたんですが、今やゲームも
iPhoneやAndroidで遊ぶ時代です。その影響もあって、エンジニアの取り合いが激しくなってきているわけですよね。
そして、Webサービスやスマートフォンアプリを開発できるのは、比較的若い世代に集中している傾向があります。ほら、若い
人って都市部に住みたいじゃないですか。好き好んで、田舎に住みたがる人は少ない。だから今、あまりカルチャーのないシリ
コンバレーは人気がないんですよ。どこに行ってもお店は大体、夜9時には閉まるし、買い物できる場所も、飲みに行く場所も
あまりないですから。
センスのいい店でショッピングができて、遅くなっても飲みに行ける素敵なバーがあって、ロックコンサートもオペラも楽しめると
いうのは、(シリコンバレーから車で1時間ほど北に位置する)都市部のサンフランシスコなんですよ。いきおい、若い人はそっちに
住みたがるわけですよ。
こうした背景もあって、最近の面白いスタートアップ企業って、サンフランシスコで多く出てくる傾向があって、(本来のシリコン
バレーの)パロアルト、マウンテンビュー、サニーベールなどからはあまり生まれてこないですよね。
――なるほど。
外村: それじゃ、シリコンバレーに拠点を置くネット企業はどうするか。実際にはあまり選択肢はないんです。自分がそういった
人材の方に近づくか、来てもらえるように仕掛けるかです。
前者の典型例は、遠隔地に拠点を置くサテライトオフィスです。例えば、エバーノートも、テキサス州のオースティンに拠点を
置いています。あそこには、理工系の大学が結構あって、優秀な学生も多いんです。が、地元にはそういった人材を雇える
企業が少ない。人材をシリコンバレーに呼んでくることもあるんですが、多いのは、オースティンで雇って、働いてもらうケース
ですね。うちだけでなく、他のネット企業もこういった動きを進めています。
>>2以降に続く
蛯谷 敏/日経ビジネスオンライン 2013年2月5日(火)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130204/243229/
2 :
pureφ ★:2013/02/05(火) 11:17:16.64 ID:???
ただ、それでもやっぱり優秀な人材には、本社に来てもらいたいのが企業の本音です。グーグルやアップルなどは、サンフラン
シスコに住むことを許容して、市内と本社を往復する無料バスを1日に何往復も走らせています。「サンフランシスコに住んでも
構わないから、仕事はシリコンバレーでしてね」といった感じで、バスには無線インターネットと電源が完備されています。コーヒーや
軽食もついていて、移動中も仕事ができる環境が整備されているんですね。
――すごいですね。
外村: その延長に、多様な福利厚生が登場してきたんです。一番有名なのが、グーグルが始めた無料の社員食堂でしょう。
同社に倣って、今はカフェテリア(食堂)のあるネット企業は大抵、無料で提供しています。グーグルは、自席から一定の半径
以内に必ずスナックコーナーを置くという設計になっていて、食べ物を探しにむやみに移動しなくてもよい、というところまで徹底
しています。
余談ですが、この動きはさらに広がっていて、シリコンバレーでは、小さなスタートアップでも、従業員にランチボックスを振る舞う
ケースも増えています。その結果、企業向けにお弁当を配達するケータリング会社がぽこぽこ生まれて、さらにそういったケータ
リングをとりまとめるアグリゲーターのような会社も登場しています。これを利用すると、今日はタイ料理、明日はインド料理と
いった具合にバラエティーのある料理が小さなスタートアップでも毎日楽しめるので、結構繁盛しています。日本のお弁当屋
さんもこちらで商売すればいけるんじゃないかというくらいですよ。
■床屋に歯医者、オイル交換の出前もある
話しがそれましたが、グーグルでもう1つ有名なのは、クリーニングサービスです。オフィスに衣類を持ってきて、ハンガーにかけて
おくと、クリーニング屋さんが取りに来て、翌日仕上げてくれるんですよ。
それ以外にも、床屋や歯医者の出張サービスがあります。定期的に来社する日程が決まっていて、事前にネットで予約して
おくと、待ち時間なく、散髪や歯の治療ができてしまうんですね。後は、車のオイル交換サービスなんていうのもあります。
実は、私たちエバーノートも、いくつかメディアで話題になるようなサービスを始めています。1つは、EV(電気自動車)の補助金
制度です。EVをリースで取得して、毎月のリース代をエバーノートが全額補助します。しかも、単に補助するのではなくて、会社の
駐車場には、他社に先駆けてEV用の急速チャージャーを12台配備しました。
今、社員は250人ぐらいなんですけれど、実に40人近くがEVに乗っています。日本好きの会社にふさわしく、日産リーフが一番
人気があって30台くらい駐車場に停まっています。きっとシリコンバレーで一番リーフユーザーの多い会社じゃないでしょうか?
もう1つ、昨年ニューヨーク・タイムズなどに取材されたのは、家のクリーニング、掃除代を会社が拠出してあげるというサービス
ですね。
例えば、独り者のエンジニアはすごいハードワーカーなわけです。何となく、家が散らかって汚れたままになっている光景が想像
できますよね。そんな生活を続けていたら、やっぱり精神衛生上よくないし、いらいらしますよね。家族持ちでも、同じです。米国は
日本よりも男性が家事を手伝う人がずっと多いんですが、忙しさのあまり家事が疎かになることもあります。それが火種となって
奥さんとケンカにでもなれば、絶対仕事に悪影響を与えます。それなら、いっそのこと不安要素を取り除こうということで、ばーんと
やったわけです。
■給料だけでは違いが出せなくなっている
結果的には、すごく評判がよくて、一人暮らしのエンジニアは家に帰るのが楽しみになっていますし、家族のある人は、奥さん
からとっても感謝されているそうです。
今回は詳しくは触れませんが、エバーノートは新本社に移転した際に、オフィス設計を見直して、社員同士がなるべく顔を
合わせて会話できるような仕組みを随所に盛り込みました。これも、いかに働きやすい環境を作って新しい発想ややる気を引き
出すかという考えから導き出した1つの方法です。
また、無制限の有給休暇や、年に1回、旅行に補助金を出す制度も話題になりましたね。これも、なるべくストレスレベルを
下げ、その分クリエーティブな仕事をしてほしいという会社からのメッセージなんです。
>>3あたりに続く
3 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:18:06.25 ID:MwZrkwfF
高給取りの社員のくせにケチくさい話
4 :
pureφ ★:2013/02/05(火) 11:19:17.70 ID:???
――至れり尽せりといった感じですね。個人的なイメージでは、米国の従業員はストックオプションや給料といった要素で職場を
決めるという印象でしたが、むしろ働きがいや働く環境の良さで職場を選ぶ人が増えているという変化が起きているのですか?
外村: いや、もちろんお金はとても重要な要素です。給料やストックオプションが優秀な人材を採用するうえで欠かせない点は
変わっていません。けれど、それだけでは違いを出すのが難しくなってきたというのも事実でしょうね。仮に給料を10%上げたとしても、
エンジニアにとってはおそらく1%ぐらいの違いにしか、今は見えないと思うんですよね。それだけ買い手市場であるということです。
であるなら、お金以外の面で、「この会社にいてよかった」「この会社は俺を大事にしてくれる」「同じ条件だったらここで働きたい」と
思ってもらえる環境を用意しないと、いい人材は残ってくれません。もちろん、経営者の魅力や、共感できる理念は大前提です
けれど、まあ、いい会社はどこもしっかり持っているので、それにプラスアルファの勝負となった時に、働きやすい環境を提供すると
いうことが、かつてないほど重要になっているということでしょうね。
ただ、企業側も、こうした環境を何の計算もなく提供しているわけではないんですよ。
――どういうことですか?
外村: 経営的な視点でみると、こうした福利厚生を提供した方が、結果的に効率的なんです。
例えば、無料の社員食堂。社員全員の食費を負担しているわけですから、一見コストがかかりそうに見えます。けれど、米国は
日本のようにオフィスビルを出るとすぐに食事ができる場所があるわけではないですから、駐車場まで歩いて車に乗ってとやって、
1時間以上時間を取られてしまうわけですね。
それだったら、食事を無料にしてでも会社の中で済ませてもらって、時間を効率的に使ってもらった方が、会社から見ればはるかに
いいんです。しかも、社食を無料にしてしまえば、お金を管理する決済事務も不要ですし、レジ打ちの人を雇う人件費も不要ですし。
■すべては1行でも多くコードを書いてもらうため
出張床屋や歯医者、クリーニングやオイル交換も基本は同じ理由です。従業員がその都度、オフィスを抜けてしまうよりも、
仕事以外のムダな時間を会社が取り除いてあげる方が、トータルとしては生産性がいいんです。その分、1行でも多くコードを
書いてほしい。
エバーノートの電気自動車の補助制度にしても、よく「エバーノートのカラーは緑だし、エコを考えているからですね」と美しい誤解を
される方がたくさんいらっしゃるんですが(笑)、実際は時間の節約とストレスの低減を狙っているんです。
というのも、米国の高速にはカープールレーンといって、複数の人が乗っている車だけが走れる優先レーンがあるんですが、電気
自動車であれば、一人でもこのカープールレーンを使用できます。ということは電気自動車で通勤すれば、朝夕の通勤渋滞でも
いらいらせずに短い時間で会社に来られる。だったら電気自動車で通勤してもらった方が、より快適に職場に来れるじゃないかという、
合理的な話しなんですよ。
――トータルで見れば、効率が上がっていると。
外村: でなければ、世界一厳しいシリコンバレーの投資家が許すはずがない(笑)。
けれど、こうした事実に隠された本質は結構重要でして、一見ムダにみえている施策を徹底的に実行する方が、結果的に効率
的になるというパラドックスを生んでいるわけですね。
――部分最適よりも、全体最適を考えられるかがポイントだと。単なる効率だけを追い求めていると、なかなか到達できない発想ですね。
外村: 管理会計的に考えるとだめなんでしょうね。損して得取れじゃないですけれど、最終的に成し遂げたいものは何だと考えて、
それを達成するためにいくらかお金を余計に使うのが本来の姿ですよね。
当たり前といえば当たり前なんだけど、現実には、古参の企業ではなかなか実践できていません。特に組織が大きくなると、色々な
ことが分業になるせいもあって、どうしても部分最適に陥りがちになってしまいます。
――EVの補助も、大きな企業の一部門からは出てこないアイデアかも知れませんね。
>>4あたりに続く
5 :
pureφ ★:2013/02/05(火) 11:19:44.20 ID:???
外村: 組織って何で維持されているかというと、結局はそこで働いている人のモチベーションに行き着くじゃないですか。ならば、それを
どうやって喚起するかが重要ですよ。会社のために、気持よく、猛烈に働いてくれる社員をいかに作っていくかが、輝く企業とそうでない
企業の分かれ目になります。
■仕事を楽しむ「モーレツ社員」をいかに作るか
これは、日米問わず言えることだと思います。ほら、自分が望んで選択した長時間労働ってそんなに疲れないじゃないですか。そう
いった社員を多く抱えている組織が、これからの競争を勝ち抜けるんだと思います。
そうなると、お金だけじゃない価値を社員にどう提供するかが大事になりますね。
外村: そうですね。それこそ、多くのシリコンバレーのネット企業が追求している課題でもあります。英語で「エクスペリエンス(体験)」と
いう言葉でよく表現されますけれど、要は、個人をモチベートして、ハッピーにして、やる気を起こさせるかが、会社の成長を左右すると
いうことです。シリコンバレーの企業の多くは、社員をただの労働力じゃなくて、一緒に働く仲間として見ています。だから、働く人を会社が
助けてあげれば、企業も自然に助けてもらえるという関係が暗黙のうちに成立するんですね。
そして、これは、あらゆることにも言えると思います。私が解説を書いた新刊『アップル 驚異のエクスペリエンス』では、アップルストアの
顧客満足手法について触れていますが、そこで書かれているのは、まさに「エクスペリエンス」を顧客に提供するという点に尽きます。
アップルストアの従業員は、顧客の満足度を高めるために、どう行動すべきかを徹底的に考え抜いてトレーニングを積んでいます。
――日本語で言えば、おもてなしのような精神ですよね。
外村: 旅館が最も分かりやすいですが、人の気持ちを読んで、あうんの呼吸でサービスを提供する感覚は、米国の「エクスペリエンス」に
近いと思います。かゆい所に手が届くホスピタリティーというのは、実はアップルをはじめ、海外の企業が再び力を入れている部分です。
もしかしたら、彼らの取り組みは日本人から見ればまだ大したことがないかも知れません。けれど、それを一笑に付すか、危機感を持つ
かで、今後の日本企業の趨勢は大きく変わってしまうような気がします。アップルストアを訪れればご理解いただけると思いますが、米国
企業でも、それなりにおもてなしの感覚をつかみつつあります。
うかうかしていると、携帯電話がiPhoneに席巻されてしまったように、日本のお家芸であるおもてなしも、米国に抜かれてしまう事態にも
なりかねない。そこには一抹の不安を感じています。
確かバイキング形式だろ?これ以上デブ生んでどうするんだよ。、
7 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:27:29.44 ID:gIaj/Swx
同じ釜のメシ
8 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:32:51.86 ID:ZYw0fh6Z
欧米は王を追放し、企業という王を受け入れた
9 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:38:05.80 ID:3Pj7kLre
日本企業はサービス残業を復活するしか大資本に対抗できる方法は無いなw
10 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:38:23.08 ID:6SQndkyL
こういうのはアメリカ流の合理主義の産物であって
上辺だけ真似しても意味無いんだよな
11 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:41:21.92 ID:3Pj7kLre
ペーペーが仕出し弁当食ってんのか、早く1ドル=100円に戻せw
たしかに社食付の会社に憧れる
13 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:45:24.16 ID:r1VrjYB8
原子力米空母の食堂
14 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 11:47:06.93 ID:Z9J7RBf2
日本のIT土方は
全世界の著作権を侵害して儲けた分は気前良く社員に回す。
16 :
名前をあたえないでください:2013/02/05(火) 12:52:04.19 ID:uWTQ9DJU
飯くらいで釣られるIT土方あわれwww
追放されていたジョブズがアップルに復帰して最初にやった
仕事は、社員食堂のダメなコックを首にすることだった。
昼メシは大事だよな
>>9 まるでサービス残業がなくなったかのような言いぐさではないかっ
今やってるサビ残は当然としてプラスαだよww