フィルタリングの活用支援 NPOがスマホのアプリ開発
NPO情報セキュリティ研究所(和歌山県田辺市新庄町)は、スマートフォンで有害サイトへの接続を制限する
フィルタリングの活用を支援するアプリ「フィル活」を開発した。スマートフォンは急速に普及する一方で、トラブルが
増加している。同研究所は「青少年の安全利用に、ぜひ活用して」と呼び掛けている。
「フィル活」は県警のフィルタリング普及事業の委託を受け、同研究所が開発した。無料で利用できる。アンド
ロイドに対応。
スマートフォンはパソコンと同じようにウェブページを見られるため、アダルトサイトなどにアクセスし、不当に料金請求
を受ける事例が多い。国内の普及率は23・5%で、買い替えや18歳未満の購入は大半がスマートフォンという。
青少年インターネット環境整備法で、18歳未満の青少年が使う携帯電話にはフィルタリングの装着が義務付け
られている。しかし、スマートフォンの場合、使用する回線により対応するフィルタリングが異なるなど対応が複雑な
面がある。
「フィル活」では「アダルトサイトは見ない」「掲示板は見ない」など目的に応じて八つの項目をチェックすると、“お薦め”
のフィルタリングが紹介される。ダウンロード後はアプリの動作テストもできる。フィルタリングやネットトラブル事例の説明も
ある。
同研究所の臼井義美代表理事は「フィルタリングのアプリは数多くあるが、フィル活なら簡単に選べる。保護者が
子どもと話し合って活用してもらえれば」と話している。
【スマートフォン用のフィルタリングの活用を支援するアプリ「フィル活」】
紀伊民報 2012年12月08日更新
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=243679