県警は26日、児童へのつきまといなどを規制する条例案の概要を発表した。05年の「今市事件」が未解決なことや、
子どもへの犯罪の不安が高いとの県民調査結果を受けた措置。27日から1カ月間パブリック・コメントを募集。今年
度中の制定を目指す。
県警は09年に「子ども・女性安全対策班」を設置し、児童に声をかけたり、つきまとう不審者を指導、警告してきた。
ただ、罰則がなく、つきまといなどの件数は09年の68件から10、11年は150件前後と急増していた。
有識者らで構成する審議会が9月、「常習者には罰則の適用も検討すべきだ」との報告書をまとめた。
条例案の対象は13歳未満。「お母さんが事故にあったから、一緒においで」などとだまして、不安を与える▽道路に
立ちふさがって威圧する▽子どもを被写体とするDVDなどのポルノの所持を禁止。違反者への罰則を定める方向で
検討している。罰則は奈良県の罰金30万円を参考に検討するという。
児童買春・児童ポルノ禁止法は18歳未満の児童のポルノ画像の製造や提供を禁止しているが、条例案では単純所持
だけで規制できる。県警の立ち入り調査に基づき県公安委員会が廃棄命令を出せるとした。
同様の条例は奈良県、大阪府が制定しており、栃木は全国で3例目。県警生活安全課は「広く意見を募り、より実効性
のある条例にしたい」としている。
※パブリックコメントの受付方法についてはソースを確認ください。
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20121127ddlk09010041000c.html