市川市は、放射性物質を含むごみ焼却灰問題で、受け入れを拒否されていた秋田県小坂町にある民間の最終処分場への
搬出を再開した。搬出は二十一日から再開されており、一日当たり十トン、来年三月までに千トンを運ぶ計画。
昨年七月に小坂町の最終処分場に持ち込まれた松戸市の焼却灰から、国の埋め立て基準(一キログラム当たり
八〇〇〇ベクレル)を超える放射性物質が検出され、市川や松戸、流山各市など首都圏からの灰の受け入れが
すべて中断されていた。
小坂町は八月上旬に受け入れ再開の方針を示し、市川市とは十月三十一日に合意書を交わした。
市川市の今月十六日の調査では、灰に含まれる濃度は一七二八ベクレルで、受け入れ先の独自基準である
四〇〇〇ベクレルを下回った。
市川市には廃棄物の最終処分場がなく、ごみ焼却灰を県内外の市町に搬出している。
一部は小坂町の民間最終処分場に委託し、埋め立て処分していた。
県内では来年三月までに、流山市の灰も埋め立て処分が再開する予定。
ソース:
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20121128/CK2012112802000145.html