「活字離れ」や「出版不況」と言われる中、県内公立図書館の貸出冊数が増えている。背景には景気低迷などによる
新刊本の買い控えのほか、定年退職後の団塊世代や子育て中の主婦らの利用増があるようだ。中には新刊本の
予約が半年待ちといったケースも。各図書館は現在利用が少ない中高生の取り込みを図ったり、視覚障害者や
高齢者向けの「大活字本」の充実に努めさらなる利用者増を目指している。
主婦石井さんは、2週間に1度は必ず長女(2)と同市明保野町の市中央図書館を訪れる。多いときは絵本10冊に
加え子育て雑誌も借りる。「読みたい本があれば、まず図書館にあるか調べます。なければあきらめて買う感じですね」
同市の公立図書館5カ所などの2012年度4〜10月の利用者数は約55万人、貸出冊数は約279万冊に上り、前年
同期に比べそれぞれ約7%増加。11年7月に市南図書館が開館したことも要因の一つだが、市中央図書館の増渕
重子館長は「新刊本の買い控えも貸し出し増に影響しているのでは」と推測する。
※一部略してます。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20121119/925370