イオンは22日、サッポロビールと共同開発した第3のビールを、大手メーカーブランド(NB)
商品より約1〜2割安い1缶(350ミリリットル)100円で26日に発売すると発表した。
苦戦するビール類のなかでも成長を続ける第3のビールで、低価格を武器に顧客を取り込みたい考え。
流通大手では、セブン&アイ・ホールディングス(HD)がNBより約1割安いビールの投入を発
表したばかり。
流通主導によるビール類の価格競争が激化する可能性が出てきた。
イオンが発売する第3のビール「サッポロ みがき麦」は、総合スーパーのイオンやマックスバリ
ュなどグループ約1700店舗とオンラインショップで取り扱う。
イオンが扱うNBの第3のビールの店頭価格は1缶110〜120円程度といい、新商品は国内大
手メーカーの商品としては最安値となる。
500ミリリットル缶(140円)とあわせて、1年間で4000万缶(350ミリリットル換算)
の販売を見込む。
イオンでは、韓国メーカーで委託生産したプライベートブランドの第3のビール「トップバリュ
バーリアル」を1缶88円で販売しているが、日本人の好みにあった製法技術を持つサッポロによ
る「国内産」商品を加えることで幅広いニーズに対応する。
一方、セブン&アイHDは、サッポロが手がけるPBビール「セブンプレミアム100%MALT」
を1缶198円で27日に発売する。
国内大手による初のPBで、割安感をアピールする。
サッポロが相次ぎ流通と組む背景には、業界4位で市場シェアが縮小傾向にある懐事情がある。
ただ、上位ビールメーカー関係者は「酒税が下がらないなか価格競争が起きれば消耗戦になるだけ」
と警戒感を強めている。
ソース:産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121122/biz12112216210018-n1.htm 画像
http://p2.ms/smzap