重度障害者の在宅療養を考える研修会が28日盛岡市内で開かれ、介護職員や患者、家族ら約100人が参加した。
筋力が低下する難病のALS(筋萎縮性側索硬化症)患者と家族でつくる日本ALS協会(東京都千代田区)が主催。
たんの吸引などこれまで医師や看護師らに限られていた医療行為が、今年4月の法改正で研修を受けた介護職員でも
できるようになったことから、制度をより広く知ってもらい、在宅療養を充実させようと開かれた。
パネルディスカッションに参加した沿岸被災地の女性(38)は、患者を抱える実情を報告した。
夫が5年前にALSを発症し、震災前はデイサービスを利用し母と協力しながら在宅で24時間介護していたが
津波で自宅を流され、母も犠牲になった。
このため、現在は実家で避難生活を送り、夫は盛岡市の病院に入院しているという。
毎日新聞
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20121030ddlk03040125000c.html