麻生高生と交流も
青少年の国際交流を震災復興につなげようと、政府が進める「キズナ強化プロジェクト」の一環として、
タイの高校生ら25人が16日から19日まで、行方市に滞在している。
17日には旧鹿行大橋など市内の被災現場を視察したほか、県立麻生高校を訪問。
地震時の様子や復興への歩みについて説明を受けた。
来日したのは、タイで日本語を学ぶ15?18歳の男女23人と引率教員。
同日は市職員の案内で鹿行大橋を訪れ、地震で崩落した旧橋や現在も復旧工事が続く周辺の堤防などを眺めた。
タンチャノック・パンチャウィロートさん(18)は
「タイは大きな地震が無いので、橋が落ちたことに驚いた」と、被害の大きさを肌で感じた様子だった。
建物やライフラインなど、市内の被害概要の説明も受けた。
カモンラット・チャンシーソンさん(16)は「地震直後のニュースでは、
被災者が秩序正しく行列をつくっていたのが印象的だった。
1年半しかたっていないのに、橋や道路が直っているのはすごいと思う」と話した。
麻生高では授業や部活動を見学するなどして交流。お互いの学生生活の話題に花を咲かせたほか、
地震発生時の様子や、昨年タイを襲った洪水被害などについて語り合った。
3年生で前生徒会長の安田美優さん(18)は
「タイの人たちも同じように大変な目に遭ったのに、日本のことを心配してくれてうれしかった」
と目を潤ませていた。
茨城新聞 2012年10月19日(金)
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13505618449584