【科学】投石器方式で獲物を放り込む食虫植物

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投石器方式で獲物を放り込む食虫植物

 オーストラリア東部のある食虫植物は、自身の捕虫葉をすばやく動かして、獲物を粘着性のある罠に放り込んで生きている。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/bigphotos/images/carnivorous-plants-catapulting-tentacles-vin_59668_big.jpg
ドロセラ・グランドゥリゲラの長い捕虫葉で罠に放り込まれたミバエ。
Poppinga S, Hartmeyer SRH, Seidel R, Masselter T, Hartmeyer I, et al. (2012)

 希少なモウセンゴケの一種、ドロセラ・グランデュリゲラ(Drosera glanduligera)は、放射状に広がった2種類の細い葉のような
突出部を持つことが長い間謎とされていた。

 1種類は、粘液を分泌するネバネバの腺毛で、捕らえた獲物を逃がさない役目があり、食虫植物でよく見られる仕組みだ。
しかし、もう1種類は、粘液は分泌せず、傾性運動と呼ばれるすばやい動きを行うが、動作の目的など詳細は明らかになって
いなかった。

 今回の研究では実験テストによって、この特殊な捕虫葉は昆虫の肢が接触すると、中央部の粘着性のある腺毛に向かって
投石器のように直接放り投げていることが判明した。捕まった獲物はそこで消化吸収される。

 この投石器方式は非常に効果的だという。「罠にはまったら一巻の終わりだ」と、ドイツのフライブルク大学のトーマス・スペック
(Thomas Speck)氏は語る。「100倍の大きさだったら?オーストラリア東部を歩くのはごめんだね」。

◆食虫植物の進化

 今回の発見は、植物がどのように進化してニーズを満たしてきたかを示す好例である。

 例えば、ドロセラ・グランデュリゲラはおそらく、長引く飢餓状態から投石器方式を獲得する必要があった。一年生植物は
急速に成長するため、栄養を多く必要とする。つまり、その分、多くの獲物が必要になる。

「小さな変化が積み重なって、まったく異なる行動に至ったと考えると興味深い」とスペック氏は言う。

 ハーバード大学の生態学者アーロン・エリソン(Aaron Ellison)氏によると、オーストラリア東部のような変化の少ない環境
では、予想外の変化に対応する必要がない。投石器方式を獲得したこのモウセンゴケのように、1つの行動に特化した種が
繁栄できるようになる。

 一方、常に変化する環境では、回復力と適応力を備えた万能型が生き残る。「鮮やかなトスに感心するよ。これこそ行動の
進化と言えるね」と、エリソン氏はメールで述べている。

 今回の研究成果は、オンラインジャーナル「PLoS ONE」に9月26日付けで掲載されている。

Christine Dell'Amore/National Geographic News September 28, 2012
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120928002&expand#title

Catapulting Tentacles in a Sticky Carnivorous Plant
Simon Poppinga, Siegfried Richard Heinrich Hartmeyer, Robin Seidel, Tom Masselter, Irmgard Hartmeyer, Thomas Speck
PLoS ONE 7(9): e45735. doi:10.1371/journal.pone.0045735
http://www.plosone.org/article/info:doi/10.1371/journal.pone.0045735

動画
http://www.plosone.org/article/fetchSingleRepresentation.action?uri=info:doi/10.1371/journal.pone.0045735.s002
Three capture events by snap-tentacles in real-time.
http://www.plosone.org/article/fetchSingleRepresentation.action?uri=info:doi/10.1371/journal.pone.0045735.s004
Time-lapse sequence (x25) of glue-tentacle movement after manual deposition of a wild-type fruit fly on the trap (MPG, 1.08 MB).
http://www.plosone.org/article/fetchSingleRepresentation.action?uri=info:doi/10.1371/journal.pone.0045735.s005
The bending of a single snap-tentacle after manual stimulation with a nylon thread.
2名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 09:29:54.24 ID:g6z0BD+h
人工投石
3名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 10:11:23.40 ID:nfxgye2x
動画で見せてくれ
4名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 11:25:11.43 ID:6SU+blMi
>>3
この辺にあるんじゃね
http://www.youtube.com/watch?v=_q4daCCHKoQ
5名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 14:00:48.57 ID:6M0pasn7
スズメバチの巣の近くに植えてみたい
6名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 16:31:40.13 ID:KzMDtfMY
>>5
そ れ だ!!

しかし、厳密には外来植物だし
四季があるからダメかもな‥
7名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 16:40:27.69 ID:/Dkhb/OC
>>6
遺伝子操作で巨大化させ大木にし、寒さにも強く、冬でも獲物を捕獲出来るようにすれば良いよ。

8名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 17:25:04.04 ID:Urjd2FDI
歩く植物!?
9名前をあたえないでください:2012/09/30(日) 18:32:35.21 ID:6VpQk6v+
>>5
落とし穴式の奴が蜂を捕まえることがあるけど
袋を食い破ってでてきちゃうらしいよ。
10名前をあたえないでください
で、何処で買えるんだね?