工場火災相次ぎ310人死亡=「炎が一瞬で拡大」−パキスタン
12日、大火災に見舞われたパキスタン南部カラチの衣料品工場(AFP=時事)
【ニューデリー時事】パキスタン南部カラチの衣料品工場で11日夜、火災が発生し、
AFP通信によれば、12日までに少なくとも289人の死亡が確認された。一方、
東部ラホールの靴工場でも11日、火事があり、21人が死亡した。
カラチの火災原因は不明。工場の出入り口が一カ所しかなかったために被害が拡大
したとの見方もあり、同国政府に防災対策の強化を求める声が高まりそうだ。民放
ジオ・テレビは「カラチを襲った火災としては過去数十年で最悪」と報じた。
地元メディアなどによると、カラチの火災は11日午後6時(日本時間同10時)
ごろ発生、8時間以上燃え続けた。工場は3階建てで、避難しようと建物の窓から
飛び降りて数十人が骨折するなど負傷した。現場近くの消火栓が使用できず、消防隊の
放水は大幅に遅れた。
やけどを負った従業員は病院でロイター通信の取材に応じ、「炎が瞬く間に工場の
建物全体に広がった」と振り返った。同通信によると、工場では約450人が雇用
されていた。警察は工場所有者に対する捜査を開始した。
一方、ラホールでの火災は、発電機の故障が原因の可能性がある。(2012/09/12-21:30)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012091200417