三重労働局は、来春に県内の高校を卒業する予定の生徒に対する求人・求職状況(7月末現在)をまとめた。
求人倍率は0・76倍で、前年同期を0・07ポイント上回ったが、依然として厳しい状況が続いている。
求人数は3301人で、前年同期比317人増と約1割増えた。これに対し、
就職希望者数は同2人減の4322人(男子2595人、女子1727人)となったため、求人倍率が上がった。
県内9カ所のハローワーク管内別では、最高だった桑名が1・20倍、次いで鈴鹿が1・19倍と、
2地区で1倍を超えた。3番目は伊賀の0・90倍だった。低かったのは熊野の0・39倍、
尾鷲の0・51倍で、事業所数が少ない東紀州地域で厳しい状況となっている。
高校卒業予定者の選考・内定開始は9月16日からで、労働局は県教委や県などと連携して、
県内の経済団体などに求人の要請を行っているほか、各ハローワークに配置されたジョブサポーター
による求人開拓を進めるという。同局の担当者は「少なくとも前年度の
最終内定率98・6%は上回るように努めたい」としている。【田中功一】
〔三重版〕
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