【社会】震災関連書や資料750冊、宮城県図書館に「大震災文庫」

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1●あろま● ◆SNAKEz/nYI @ヘビおんな物語φ ★
震災の修繕工事を終え、7月に再オープンした宮城県図書館に、震災の記録集など約750冊を集めた
「東日本大震災文庫」が新設され、来館者の目を引いている。新聞社などが出版した写真集のほか、
非売品の文集や記録集など貴重な資料がそろっている。担当司書は「記憶を記録に残せる場所として活用してほしい」と話している。

◇非売の文集・記録集


 震災文庫が設置されたのは県図書館3階。本棚3台の両面を使い、震災関連の書籍や写真集などを並べている。
特に力を入れているのは、震災後、病院や大学が残している記録集や被災した学校の生徒が執筆した文集など、
一般に流通していない資料の収集だ。丸森町の公民館で放射線測定値などを知らせた掲示物や、
仮設住宅で作成・配布された新聞など、震災時の状況や被災者の様子を生々しくうかがわせる資料も閲覧できる。


 担当司書の田中亮さん(43)は「皆さんに『ここに来れば震災の資料がそろう』と頼られるようにしたい」と意気込む。
国立国会図書館や国立情報学研究所による大学図書館の書籍検索を活用するなどして、今も新たな書籍を探している。

◇雑誌も展示へ


 震災文庫の計画は昨年5月、「これから出版される資料を被災県の図書館として伝えていくべきだ」とスタートした。
阪神大震災後に神戸大図書館が開設した「震災文庫」をモデルに今年1月から収集を始め、
再開に合わせて準備を進めてきた。開設時は400冊程度だったが、1か月半で約2倍に増えた。
今後、図書館で保管する雑誌も展示する予定だ。


 訪れた富谷町の介護職員今野幸枝さん(59)は「ここで色々な資料を見られるのは良い取り組み。
同じ県内でも被災の体験が違うので、その経験を少しでも共有して忘れないようにしたい」と写真集を眺めていた。

(2012年8月19日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120819-OYT8T00227.htm
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