カンボジア、駐比大使を召還=南シナ海問題の余波続く
【マニラAFP=時事】フィリピン、ベトナムと中国が領有権を争う南シナ海問題の余波で、
カンボジアが駐フィリピン大使の召還を決めた。フィリピンのデルロサリオ外相が10日、記者団に語った。
カンボジアは今年、東南アジア諸国連合(ASEAN)の議長国。
7月にカンボジアで開かれたASEAN外相会議は、中国に配慮するカンボジアと、比越両国が衝突し、
南シナ海問題をめぐる文言調整が障害となって共同声明採択は断念に追い込まれた。
駐比カンボジア大使は外相会議後、フィリピン紙に寄稿し、
比越両国が「共同声明を台無しにした」と批判していた。
デルロサリオ外相は大使を呼び出したが、大使は病気を理由に応じず、召還が決まった。
(2012/08/11-10:25)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012081100119