21日告示の竹富町長選挙(26日投票・27日開票)まで残り2週間と迫った。今選挙には現職の川満栄長氏(59)=西表住吉=と
前副町長の山田耕治氏(55)=西表祖納=、元小学校教頭の加勢本曙氏(62)=西表白浜=が立候補を表明。町役場移転を最大の争点に三つどもえの様相をみせ短期決戦に突入する。
選挙戦に向けて川満氏は早々に出馬を表明。石垣市内に事務所を構え、西表島の町議3人に推され、町役場移転の実現を強調。島内の基盤固めと各島の支持者を中心に集票作業を展開していく。
一方、5日に出馬表明を行った山田氏は町役場移転推進派や反対派など立場の異なる各島の町議8人に推されており、役場移転は「住民の判断」として方法論を重視し、住民投票に委ねる考え。
野党系町議らが対抗馬両立に難航し、出馬が遅れたことから早急に選挙態勢を整える必要に迫られており、8日にも市内に事務所を構え、短期決戦に備える。
また、加勢本氏は元教職員関係者を中心に選挙態勢を構築。役場移転については市内での整備を強調しており、町役場移転を争点に三者三様の政策を掲げている。
現職が着実に準備を進めている中、出遅れた山田陣営は町役場移転反対派の票が加勢本氏に流れることを懸念。各地区の町議を中心に
基盤固めを進め、一本化に向けて加勢本氏と断続的に協議を続けるとしており、その成否にも注目が集まっている。
【川満栄長(かわみつ・えいちょう)】
現職。1953年生。琉球大学短期大学卒。中学校教諭などを経て、90年に町議初当選後、5期目途中の08年8月に町長選初当選。
【山田耕治(やまだ・こうじ)】
新人。1957年生。駒沢大学法学部卒。農業。94年に町議初当選後、3期目途中の05年10月に副町長就任、09年9月に辞職。
【加勢本曙(かせもと・あきら)】
新人。1950年生。神奈川大学経済学部卒。小学校教諭・教頭、沖教組八重山支部書記長を歴任。前県立石垣青少年の家所長。
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