ドコモ、通信障害であらためて対策を発表の予定=NTT社長
[東京 6日 ロイター] NTT<9432.T>の鵜浦博夫社長は6日の2012年4―6月
期決算会見で、今月2日夜に発生したNTTドコモ<9437.T>の通信障害について、「多大
な迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪した。
今後、通信障害が発生した際に「即座に対応できるような対策を講じる」と話し、「ドコモ
から、あらためて対策について発表する」と述べた。また、「通信障害の改善に必要な設備
投資があれば、必ずやりたい」とも語った。
4―6月期全体の収益に関しては「おおむね想定通りだった」と振り返ったが、光回線「フ
レッツ光」の純増契約数やドコモのユーザー数の先行きに対しては「懸念がある」と語った
。4―6月期の「フレッツ光」の純増契約数は前年同期比53%減の30万7000件と大
幅減だった。
6月のドコモの新規契約数から解約を差し引いた純増数は、6カ月連続で3社中3位。通信
会社を変更しても同じ電話番号が使える番号持ち運び制度(MNP)では他社への顧客流出
が2009年2月から続いている。
一方、海外事業の売上高については、南アフリカの情報システム子会社ディメンション・デ
ータを中心にした受注案件の増加などにより、4―6月期は同4億ドル増の30億ドルとな
った。2013年3月期通期では130億ドルを計画しているが、ドコモが7月にイタリア
のコンテンツ配信会社ボンジョルノを買収しており、鵜浦社長は「下期にはその数字も連結
に入ってくる」と語り、「このテンポでいけば年間目標は十分達成できる」との見通しを示
した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120806-00000073-reut-bus_all