海外旅行にご用心 ちょっと油断すればパケット代数十万
2012.08.05 07:00
ほどほどに Photo:PANA
定額制の普及で死語になっていた「パケ死(多額の“パケ”ット代を携帯電話会社(キャリア)から
請求され“死”にそう、という意味)」に復活の兆しがある。
「海外旅行者の6人に1人がパケ死経験者とも言われており、数十万円の請求を受けた人も。
夏休みにスマホや携帯を持って海外へ行く人は要注意」(マルチメディア評論家・倉田吉昭さん)
海外も定額制のはずだが。
「たしかに、どのキャリアにも1日あたり上限2980円ほどのパケット定額サービスがあります。
が、それは指定された通信事業者に接続したときのこと。
指定外の通信事業者に接続した場合、別料金が発生します。
そうなると1メガの画像をブログに張るだけで1000円以上かかる。
また、定額サービスを受けていてもSMSは有料です」(ITライター・広田稔さん)
では、どうすれば高額請求を避けられるのか。
「出発前に定額サービス対応の通信事業者を調べておき、現地に着いたら手動でそれを選択する。
最近は、自動的に定額サービス対応の通信事業者を選んでくれる接続ツールアプリも
用意されているので、便利です。また、定額サービスは日本時間で利用日数が計算されます。
なので、到着後、日本時間の日付が変わるまでスイッチを入れない。
こうすれば1日分の利用料が節約できます」(ビジネス書作家・戸田覚さん)
「WiFiスポットの利用がおすすめ。
国際空港や大手コーヒーショップチェーン、有名ホテルなどではほぼ確実に無料でWiFiが利用できる。
ただしパスワードの入力や設定の必要があるので、事前に利用方法をネットなどで調べておくこと。
『WiFiCafeSpots(
http://www.wificafespots.com/)』というアプリで
世界115カ国のWiFiスポットを検索できます」(前出・倉田さん)
通話料も要注意。
「ドコモの携帯でハワイから、日本へ電話すると1分あたり140円。
着信は発信より高額の175円を請求されます」(前出・戸田さん)
そこにはこんな技もある。
「SkypeやLINEというアプリを無料のWiFiスポットで利用すれば、
どの国からでも無料または格安で通話することができます」(同前)
出かけるときは忘れずに。
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/1652