【8月2日 AFP】スペインの警察は1日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)
の3人を逮捕した。スペインあるいは欧州域内で攻撃を計画していたとみられ
ている。ホルヘ・フェルナンデス・ディアス(Jorge Fernandez Diaz)内務相
が2日、記者会見で明らかにした。
3人のうち2人はスペイン中部シウダーレアル(Ciudad Real)州でフランス国
境方面に向かうバスに乗っていたところを逮捕された。残りの1人は南部アン
ダルシア(Andalucia)州の住宅で逮捕され、この際に爆発物が押収された。
バスで逮捕された2人は旧ソ連の共和国の出身だという。具体的な国名は明ら
かにされていない。残る1人はトルコ国籍。バスで逮捕されたうちの1人は過去
に軍事訓練を受けており、逮捕時に激しく抵抗したため特殊部隊が介入した。
フェルナンデス・ディアス内務相は、外国と協力して実施した今回の捜査はア
ルカイダ関連としては過去最大級だったと述べた。逮捕者の1人はアルカイダ
の中で非常に重要な地位にある作戦要員だという。警察は3人を監視下に置い
ていたが、スペインを出国する動きを見せたため逮捕に踏み切った。警察は軽
飛行機の飛行に関係する文書も発見した。
スペインでは2004年3月11日にマドリード(Madrid)の列車で爆発が起き、191
人が死亡、 1841人が負傷する事件が起きている。この事件にはアルカイダが
関与したとされ、主にモロッコ人の21人が有罪判決を受けた。(c)AFP/Elodie Cuzin
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2893165/9321933?ctm_campaign=txt_topics