アザラシ大量死は鳥インフルの変異 米研究チーム
(CNN) 米東海岸で昨年160頭以上のアザラシが死んだのは鳥インフルエンザの変異型ウイルスが
原因だったとの調査結果を、米コロンビア大学の研究者らが31日、微生物学専門誌に発表した。
アザラシの死がいは昨年9月以降、メーン州からマサチューセッツ州にかけての海岸で見つかった。
大半が生後6カ月未満の赤ちゃんで、重度の肺炎や皮膚病がみられた。調査の結果、H3N8型
鳥インフルエンザウイルスの新たな変異型が検出された。
研究を率いたコロンビア大学のサイモン・アンソニー氏によると、鳥の間で感染するウイルスが、新たに
哺乳類の呼吸器を攻撃する能力を獲得したことが分かった。同時に毒性や感染力が強化された
可能性も考えられ、さらに詳しく調べる必要があるという。
これまでに高病原性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスなどが人に感染した例もあり、今回の
変異型にも注意が必要だと、同氏らは呼び掛けている。
研究には同大学のほか、米海洋大気局(NOAA)、米地質調査所(USGS)、ニューイングランド
水族館などが参加した。
CNN 2012.08.01 Wed posted at 10:56 JST
http://www.cnn.co.jp/world/35019890.html Emergence of Fatal Avian Influenza in New England Harbor Seals
S. J. Anthony, J. A. St. Leger, K. Pugliares, H. S. Ip, J. M. Chan, Z. W. Carpenter, I. Navarrete-Macias,
M. Sanchez-Leon, J. T. Saliki, J. Pedersen, W. Karesh, P. Daszak, R. Rabadan, T. Rowles, and W. I. Lipkin
mBio vol. 3 no. 4 e00166-12 doi: 10.1128/?mBio.00166-12 31 July 2012
http://mbio.asm.org/content/3/4/e00166-12 関連ニュース
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