原発建設計画が浮上しているインドネシアで、人気ロックバンドが「原発反対」の曲を発表し、話題を集めている。
リーダーのビンビンさん(46)は「福島の原発事故に触発された」とし、歌詞で自然エネルギーの活用を呼びかけている。
ロックバンド「SLANK」(スランク)の最新アルバムに収められた「ANTI NUKLIR」(反原子力)は、
軽快なリズムに乗って「俺たちは反原子力」、「原子力はいらない」と訴え、「環境に優しいエネルギーを探そう」と語りかける。
スランクは年間ベストセラーを何度も獲得した同国を代表するロックバンド。
20代の若者を中心に熱狂的なファンが多く、日本でもコンサートを行っている。
ビンビンさんは「インドネシア政府に、代替エネルギーがあることを訴え、次の世代を守りたい」と話す。
インドネシアは予測される電力危機の打開策として原発建設を計画。
スマトラ島東部沖のバンカブリトゥン州が候補地に挙がっている。
福島第1原発事故後、政府内で慎重意見が強まったが、
今年4月にハッタ経済担当調整相が「16年着工を目指したい」と語るなど、推進派が巻き返しを図っている。
http://mainichi.jp/select/news/20120725k0000e030193000c.html