”喜連川城温泉廃止へ さくら・整備検討委が最終会合”
【さくら】
東日本大震災や昨年9月の台風15号で被災した喜連川のお丸山公園の将来像を検討する
「お丸山公園再整備検討委員会」(委員長・陣内雄次宇都宮大教授)の最終会合が17日、
市喜連川支所で開かれた。お丸山山頂の喜連川城温泉を廃止する案などが示され、
委員会でもおおむね了承された。近く人見健次市長に答申する。
検討委は市側がまとめた「お丸山地区再整備基本構想原案」をたたき台に議論した。
喜連川城温泉は1983年オープン。2010年度の利用者は9万2千人に上ったが、
震災で浴槽などが破損し休止状態だった。案では建物自体は「防災資料館」
「自然・歴史・観光に関する情報館」に再利用する方針。
現在、市営温泉施設は「喜連川城」「もとゆ」「第二温泉浴場(露天風呂)」
「道の駅きつれがわ」の4施設ある。このうち喜連川城ともとゆが休止中。
検討委では「喜連川城温泉の代替施設を新設するのは財政的に困難。温泉利用者増を図るには、
露天風呂の機能強化が最も効果的、効率的だ」とした。お丸山展望台「スカイタワー」は、
防災無線中継局などで利用されていることから「当面維持」とした。
このほか、震災の影響でお丸山南側山林を伐採した結果、喜連川地区が一望できるようになったことから、
展望スペース整備案や、「喜連川は温泉で活性化してきた。山頂に露天風呂を作ってはどうか」
との意見も出た。
下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20120718/829282