会社更生手続き中の半導体大手、エルピーダメモリを、米マイクロン・テクノロジーが買収することで両社が合意した。
マイクロンは5月に優先交渉権を得てエルピーダと交渉していた。
買収額は2000億円規模で、エルピーダに対する債権4200億円の7割カットで金融機関などとも合意した。
エルピーダは8月21日までに更生計画を東京地裁に提出する。
マイクロンの投じる約2000億円のうち、7割の約1400億円を借金の返済に充てる。
さらに、生産能力の増強のため、主力の広島工場などに約1000億円の設備投資も検討する。
取引先が保有する原材料など、担保の無い債権は、1割程度だけ返す方向で調整している。
エルピーダは、パソコンなどの記憶装置に使われる半導体「DRAM」の国内唯一のメーカー。
日立製作所、NEC、三菱電機のDRAM事業を統合した。
リーマン・ショック後、世界的な半導体市況の低迷のあおりで経営が悪化。
09年に日本政府が公的資金300億円を投入し再建を目指したが行き詰まり、
今年2月、会社更生法の適用を申請した。
http://mainichi.jp/select/news/20120630k0000m020030000c.html