中国人グループがインターネットバンキング利用者の預金を不正に引き出した
として、福岡県警がリーダー格の男ら5人を窃盗容疑で逮捕していたことが捜
査関係者への取材で分かった。利用者のパソコンにウイルスを送り、盗んだI
D(身分証明)でネットバンキングに侵入。預金を別口座に移してATM(現
金自動受払機)で引き出していた疑いがある。被害額は4金融機関の数千万円
に上る見通しで、県警は21日にメンバーの一部を再逮捕して全容解明を目指
す。
逮捕されたのは、いずれも中国籍の▽福岡市博多区、自称会社員、尚洋(32)
▽同市東区、大学生、梁金彦(25)容疑者ら。一部を福岡地検が起訴した。
起訴内容は昨年8月31日、北九州市のATMで他人名義のキャッシュカード
を使い口座から計350万円を引き出したなどとされる。この直前、大阪府の
会社の口座が不正アクセスされ、他人名義の6口座に計1500万円を送金さ
れた。起訴内容の350万円はこの一部。【遠藤孝康、山本太一】
http://mainichi.jp/select/news/20120621k0000m040124000c.html