韓国の対中東経常赤字が過去最大=原油高が影響
2012年06月15日18時50分
【ソウル聯合ニュース】昨年の韓国の対中東経常収支の赤字額が過去最大を記録した。
米国、中国、欧州連合(EU)、日本への輸出は好調だった。
韓国銀行(中央銀行)が15日に発表した昨年の地域別・国別経常収支(暫定)によると、
対中東経常収支の赤字額は2010年の462億7000万ドル(約3兆6474億円)から
昨年は823億8000万ドルに増えた。統計を取り始めた1998年以来、最大。原油高の影響を受けた。
一方、対米経常収支は107億8000万ドルの黒字を記録した。
黒字額は2009年の74億9000万ドルから2010年は65億5000万ドルに減少したが、昨年は増加に転じた。
対中経常収支の黒字額は2008年が211億ドル、2009年が378億8000万ドル、
2010年が535億3000万ドル、昨年は568億4000万ドルと増加が続いている。
対EU経常収支の黒字額は2008年が140億3000万ドル、2009年が58億ドル、
2010年が15億ドルと急激な減少が続いたが、昨年は67億7000万ドルを記録し、増加に転じた。
対日経常収支の赤字額は2008年が246億3000万ドル、2009年が238億5000万ドル、
2010年が323億5000万ドルと増え続けたが、昨年は255億2000万ドルに減少した。
米国とEUへは乗用車、機械類、精密機器などの輸出が増えた。中国向けは石油製品が増加した。
日本へは、東日本大震災の影響で石油製品や鉄鋼製品の輸出が増え、商品収支(貿易収支に相当)の赤字幅が縮小した。
韓国銀行は「昨年は国際原材料価格が高騰したが、これに伴い韓国の輸出商品の単価も大きく上昇し、
主要国に対する経常収支の黒字額が増えた」と説明した。
http://japanese.joins.com/article/817/153817.html?servcode=300§code=300