2月のアップデートで修正されたJavaの脆弱性に関連して、複数のセキュリティ企業/機関が
警戒を呼び掛けている。
注意が呼び掛けられているのは、米オラクルが2月14日に定例アップデートで修正した
「CVE-2012-0507」という脆弱性だ。Java SE JDK/JRE 6 Update 30以前および
Java SE JDK/JRE7 Update 2以前に存在し、悪用されれば任意のコードの実行に
つながる恐れがある。
脆弱性を修正したJava SE JDK/JRE 6 Update 31もしくはJava SE JDK/JRE7 Update 3への
アップデートが推奨されているが、一方で、脆弱性を悪用した攻撃の増加が確認されている。
3月22日には、日本IBMの東京SOCが、この脆弱性を悪用して偽ウイルス対策ソフトを
ダウンロードさせようとする攻撃が増加しているとして、注意を呼び掛けた。この時点では、
海外のSOCでの検知にとどまり、国内への影響は限定的だったという。
これを受けてJPCERT/CCは、攻撃サイトに設置されていた攻撃コードについて検証を行い、
JRE 6 Update 30の環境ではプログラムが実行されてしまうことを確認した。
また、この脆弱性を狙うコードが、Gubmlarで用いられたExploit Kit(攻撃コードキット)の
一部にも組み込まれていることも確認。この脆弱性を狙う攻撃活動が拡大する可能性が
あるとして、アップデートを呼び掛けた。
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http://www.atmarkit.co.jp/news/201203/30/java.html