兵庫県明石市の第3セクター「明石地域振興開発」は、タコやタイなど明石特産の
魚介類に関する知識を問う「明石・タコ検定」を休止すると発表した。
2006年にスタートし、昨年まで7回実施してきたが、
ご当地検定ブームの低迷で受検者が減少したことなどが理由という。
同検定は、地域活性化につなげようと、同社や明石商工会議所でつくる検定委員会が企画。
「旬のタコの呼び方」や「タコの求愛行動」などの100問を4択で出題し、
100点満点中80点以上の受検者に「お墨付き証」を贈る。これまでの計7回で
全国各地から計1839人が受験、計1088人が同証を受け取った。
しかし、受検者数は580人とピークだった第2回(06年)から年々減少し、昨年の第7回には70人に。
09年には、すしを食べて明石のタコを当てるなどの“体験型”の「達人編」も始めたが、
受検者は初回が30人、昨年の第3回も12人だった。
新年度は市からの補助金100万円も財政再建を理由に廃止となる見通しで、
同社は検定の継続を断念した。
同社は「合格者同士が明石で懇親会を開くなど一定の効果はあった。
再開の可能性もあるが、今後は別の切り口で明石の魅力を発信していきたい」としている。
ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120307-OYT1T00068.htm