2ちゃんねる犯罪助長書き込み放置で関係先捜索 「僕たちに言われても削除できない」
インターネットの総合掲示板として知られる「2ちゃんねる」と関係があるとみられる北海道・札幌市の会社が、
覚せい剤の購入をあおる書き込みを放置したとして、家宅捜索を受けていたことがわかった。
誰でも自由に書き込める掲示板「2ちゃんねる」の関係先の家宅捜索。
2011年5月、掲示板を使って覚せい剤を販売した男が逮捕された事件で、
警視庁は、2ちゃんねる側に書き込みの削除を要請したものの、放置された状態が続いたため、関係先およそ10カ所を家宅捜索したという。
捜索を受けた会社の人は「(こちらに2ちゃんねるのサーバーは?)ありません。
削除すればいいんじゃないかと思うんですけど、僕たちに言われても削除できない」と語った。
インターネット上に氾濫する犯罪を助長する書き込み。
「全国発送OKです!」などと、覚せい剤の売買を持ちかける2ちゃんねる上の書き込み。
そこには、覚せい剤の種類や値段などが載せられていた。
インターネット犯罪にくわしい橋本典明氏は「(覚せい剤を欲しがる書き込みが2ちゃんねるで見られるが?)
どうなんでしょうね、どこまで本気なのか。欲しいというだけだと、犯罪にならないですから。
ここで例えば売買が成立していたら、初めて犯罪が成り立つわけです」と語った。
インターネット掲示板の利用者は、今回の家宅捜索について、
「違法だからしょうがないのでは。掲示板って、だいたいは管理人に言っても削除されないから。
(別の掲示板で)個人情報の流出が(昔あった)。(何が流出?)電話番号だったり、消してくれなかった」と語った。
また、街の人は、「何言っても自由な世の中だけど、ある程度の警察(の捜索)というのは、仕方がないのでは」、
「警察の目があると、(インターネットに)入りづらい。(2ちゃんねるは)自由なのがいいところだと思うので、正直やりづらくなる」などと語った。
財団法人インターネット協会によると、インターネット上の違法な情報の掲載は、2011年度上半期は1万9,286件にものぼり、
年々、通報の件数が増加傾向にあるという。
橋本氏は「ドラッグを売る側も、(2ちゃんねるの)捜査の目が厳しくなると、mixiとかFacebookとかのソーシャルネットワークとか。
結局はイタチごっこになっちゃう。実効性があるかどうかは、ちょっと難しいと思います」と語った。
(03/07 18:32 北海道文化放送)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00218716.html