サウジアラビアのアブドラ国王は6日までに、女性用下着販売店での男性の就労を禁じる国王令を布告した。
「男性から下着を買いたくない」と訴える女性の要望に応えたもので、歓迎の声が上がっている。
サウジは厳格なイスラム教国。女性の社会進出は「男女接触の機会が増えてトラブルが起きる」と懸念され、
制限されてきた。このため、不特定多数の客と接する店員はどこも男性ばかり。
しかし、男性店員の前で下着のサイズやデザインを品定めするのに二の足を踏み、女性店員のいる海外で
購入するケースもあった。
ラジオ局で働く女性記者は英BBC放送に対し「長い闘争で当局はようやく目覚めてくれた」と歓迎した。
ただ、イスラム教聖職者は早くも「大問題が生じる」と警告。「女性の社会進出」に警戒は強い。
一方、今回の措置で4万人以上のサウジ女性に雇用の機会が生まれる。7月からは化粧品販売店でも
男性の就労が禁じられる予定だ。
ソース:時事通信社
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012010600624