【国際】大洪水起きたばかりのタイでまた洪水…年末から年始の豪雨により南部9県で洪水発生…交通はマヒ、47万人が被災(画像有)

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大洪水が起きたばかりのタイで、
今度は年末年始の大雨により南部を中心に浸水や地滑りが発生。
道路や鉄道が通行できなくなるなど、被害が広がっている。

政府当局によると、先月31日〜元日の豪雨で
パタルン、ソンクラ、ナラティワートなどの9県で洪水が発生。
10人の死亡が確認されたほか、約15万世帯の47万人が被災した。
インラック首相は2日夜、救援のため、国軍の派遣を命じた。

ナコンシタマラート県では最大2メートルの冠水を記録。
南北を結ぶ鉄道や国道が寸断され、交通がマヒした。
ナコンシタマラート空港も3日午後、冠水のため滑走路のライトが使用できなくなり、
ノックエアのバンコク発の定期便が隣接県のスラタニ空港に向かった。

パタルンやチュムポン両県の病院では浸水のため、重篤患者が移送された。

http://www.asahi.com/international/update/0104/TKY201201040294.html
http://www.asahi.com/international/update/0104/images/APX201201040001.jpg
2名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:14:42.69 ID:aIBy3/6y
オランダのように風車を活用できないものだろうか。
3名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:14:55.27 ID:Ty0yLptP
住人達も流石に対処も慣れたのだろうな
4名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:15:20.50 ID:BrE/z6Us
兵庫県みたく、ため池を3000ケ所位造れ!
5名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:15:43.05 ID:Ca9j6YuD
タイから撤タイしなタイ
6名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:16:03.17 ID:s5t+7hjf
もう東南アジアでは工場建てるのは難しいな
7名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:20:40.17 ID:Edrg6EbA
電線ユニット地下埋設なんか絶対できんな。全滅するし
8名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:25:02.95 ID:xinOEcWC
HDD( ゚д゚)ポカーン
9名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:31:37.80 ID:0q/UaUQh
こりゃなんてこったい
10名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:38:56.90 ID:+c6xPzlp
治水は統治の基本だろ
基本すらできていない、タイ政府って
11名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 20:46:15.13 ID:0NPaFuyO
タイでも南部地方だな
プーケットが有る南
12名前をあたえないでください:2012/01/04(水) 22:06:04.42 ID:pzcuTYtp
注文したサーバーまた延期かな…
13反原発煽動屋:2012/01/05(木) 10:34:24.91 ID:I+exGoks

温暖化の影響では絶対にありません
14名前をあたえないでください:2012/01/06(金) 14:22:53.47 ID:XAfJMCMe
南部にHDD工場は無い

>>11プーケットは南部インド洋側で
これは南部の南シナ海側だ
15名前をあたえないでください:2012/01/06(金) 15:57:06.43 ID:6RSwjwjg
nyのやり過ぎでHDD容量がヤバい奴集合 64寺目
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/download/1321012070/

762 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2012/01/06(金) 07:48:46.62 ID:nKnIHWm/0
またタイで大洪水とかどうすんの
今年中に去年の夏の値段に戻ることできるのかねぇ


763 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2012/01/06(金) 14:14:54.19 ID:9rnlbuk00
ホントだ。ひどいなこの国
http://www.asahi.com/international/update/0104/TKY201201040294.html

まぁ前みたいな大災害じゃなくて、川がちょっと大きく氾濫した程度だから大丈夫だろ

764 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2012/01/06(金) 14:33:22.04 ID:G+evK89Y0
大事なのはタイで洪水が起きたじゃなくてHDDの工場が浸水したかしてないかだろ
16名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 02:52:46.60 ID:DXooLetj
タイ中部にある、首都バンコクの月ごとの雨量と年間雨量

1月 9mm
2月 30mm
3月 29mm
4月 65mm
5月 220mm
6月 149mm
7月 155mm
8月 197mm
9月 344mm
10月 242mm
11月 48mm
12月 10mm 年間1498mm

熱帯では、大まかに言って月間雨量60mm未満を乾季、それ以上を雨季とする
この見方だと4月は一応雨季という事になるが、この時期のバンコクは最高気温38℃にもなり蒸発が激しく実質乾季と見なしてよい
一方南部南シナ海側のナコンシータマラートでは今の時期が雨季

1月 170mm 
2月 60mm
3月 40mm
4月 90mm
5月 180mm
6月 70mm
7月 110mm
8月 100mm
9月 150mm
10月 350mm
11月 520mm
12月 450mm 年間2290mm 雨が多い上に、それが日本の晩秋ごろに集中する。もっとも、この地域は熱帯雨林に近いAm気候で年中ある程度の雨が降る

工場のあるアユッタヤーはバンコクから100km未満の所にあるから気候はそれ程変わらないが、10月に乾季明けするのがやや早いという
インドシナ半島は広く遠くまで海に面している地域(ミャンマー沿岸部やベトナム中部など)の雨量は物凄く多いのだが、これが狭い角度と距離だけでタイランド湾に面するだけの
タイの大半の地域では雨は少なくなる。

干ばつが厳しいとされる東北タイのコンケンでは
1月 5.9
2月 17.8
3月 37.1
4月 63.5
5月 140.5
6月 108.3
7月 113.7
8月 146.2
9月 221.6
10月 143.4
11月  27.3
12月  2.8 年間1028.1mm 書籍によっては1200mmオーバーの値が書いてある

バンコクの降雨の月間変化とほぼ同じだが、東北タイでは10月の減り方が大きい
東北タイでは10月に早くも乾季になってしまうところも少なくない

タイでは旅行し易いのが割に涼しくて乾季の12〜2月であり、この時期に工場用地を見せられてOKを出して
5〜10月に酷い目に合う、という事態が発生する事も考えられる
もっとも地元の人と確かな信頼を結んでいたらそれに対しても「ここ雨季には水浸しだから止めたほうが良い」とアドバイスしてくれるだろう
17名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 02:55:07.17 ID:DXooLetj
2chでその音の響きから、また古い某番組でネタになったことからも有名な
チョンブリー県のバッタヤービーチでは
1月  13.7
2月  12.0
3月  52.5
4月  61.6
5月 154.6
6月 104.9
7月  87.0
8月  98.6
9月  217.1
10月 242.6
11月  82.8
12月   6.4  年間1133.8mm

チョンブリー県ではパッタヤーは例外的に雨が少ない。南のサタヒープ港は貿易量が多く
北のシラチャには日本人が多数駐在しているが、いずれもこれよりもう少し雨が増える
チョンブリー県は丘陵地が多いので、強いスコールがあると急に洪水になることがある。
県内の奥にはこの2.5倍以上の雨量を記録する熱帯雨林の続く山もあり、その水が一気に沿岸部に流れ込んで洪水になる。
もっとも、傾斜がより強いので水の引きはこの地域では早い

南部インド洋側のリゾート地プーケット島
1月 23.3mm
2月 25.8mm
3月 59.0mm
4月 137.8mm
5月 269.8mm
6月 236.9mm
7月 284.1mm
8月 282.8mm
9月 386.5mm
10月 295.9mm
11月 173.7mm
12月 61.9mm 年間2237.5mm
ここは南部で今回洪水になった地域とは、マレー半島を挟んで反対側にある。これだけで、雨の降る時期が日本の夏の時期になってしまうのだ
なお、プーケットから200kmほど北に行くとミャンマーの国境に近くなるが、ここでは年間雨量は4000〜5500mmなどになり
6〜9月は、上のパッタヤービーチの年間雨量に近い雨量が毎月降って来る
18名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 03:08:07.27 ID:DXooLetj
タイやカンボジアやベトナムなどがあるインドシナ半島のうち、南でゾウの鼻のように細くなった所をマレー半島と呼ぶわけだが
マレー半島ならどこでも年間雨量が多いわけではない
そもそもマレー半島の定義には2つあり、

・タイランド湾の一番北から南の部分
・ミャンマーの南端より南の部分(ここが一番細い)
なのだが、ここでは前者の立場を取る。
タイランド湾の一番北の部分から西岸をずっと進むと、
最初400kmくらいはむしろ乾燥している

同じくリゾート地で、王室の離宮もあるフワヒン(ホアヒン)はマレー半島北部の、タイランド湾北端から150kmくらいの所にあるが
1月 9.9mm
2月 19.0mm
3月 43.6mm
4月 39.7mm
5月 101.0mm
6月 78.1mm
7月 100.2mm
8月 82.4mm
9月 120.7mm
10月 236.0mm
11月146.9mm
12月11.4mm 年間988.9mm 書籍によっては1100mm位だと思ったがなあw
ここは乾燥しているが故に保養地になっているのだ。沿岸部の低山地の陰などでは、帰化したサボテンと5cmのトゲのある低木しか生えていない地域すらある
ただしフアヒンのあるプラチュアップキーリカン県は南北に300kmもあり、南部は今回洪水になっているチュムポン県と接するので雨量は倍近くにまで増える
この県内を南下していくと、12〜1月の雨量がどんどん増えて行き、ある地域では冬雨型サバンナ気候、観光パンフレット次第では熱帯地中海性気候(?)
と称される地域になる
こういう所では米を日照の短い時期に作ることになり、穂を日長の減少に応じて出すイネの品種を栽培できず弊害になる
この県はパイナップルが名産

プラチュアップキーリカン県はマレー半島側ではタイの国土が最も細くなり、幅13kmしか無い所もある
ここはWW2で日本軍が上陸した時に、タイ軍との連絡不足で軽い戦闘が起こりタイ側に犠牲者を出してしまった事があり対日感情の問題も起こる
かつて、日本がここに「タイの当時の環境基準に沿った排気を出す」石炭火力発電所を計画したら、反対運動が起こって流れてしまった事もあった
こういう掌返しが起こらないように、この国でも住民への説明やら根回しやらパーティーも込みにした交流会+説明会は大事だw

その南に接するチュムポンでは
1月 80mm
2月 60mm
3月 70mm
4月 100mm
5月 180mm
6月 170mm
7月 190mm
8月 190mm
9月 160mm
10月 300mm
11月 330mm
12月 160mm 年間1990mm
タイの平地にある都市で、最も乾燥する月でも60mm以上の降水量を持つのはここだけである、といっても実は自分の見ている図表が10mm未満四捨五入なのであり、
普通はチュムポンの2月は57mmとかで、乾季になってしまうw
その南のスラータニー県の沖にあるサムイ島も同じように1ヶ月だけ57mmの月があるが、他の月は4〜9月までチュムポンより若干少なく、10〜12月に急増する
それでサムイ島では「ここでは1〜9月まで乾季です」と言っているが、月間100mm前後の雨量で乾季と言えるのかどうかw

だがチュムポン県は全土が熱帯雨林というわけではなく、むしろ海岸沿いには厚く砂が溜まった砂丘が広がっている事で知られている
19名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 05:38:07.13 ID:6+cjCU0+
つまり?
20名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 08:57:02.00 ID:mxxfTCtu
>>18

日曜のこの時間に
この長さ・・・。
21名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 14:27:03.46 ID:3rRkQ5tK
タイのJDは最高だったよ
22名前をあたえないでください:2012/01/08(日) 14:59:17.04 ID:51nIfgKq
治水がなってないのに経済だけ動かすのが無理があるな
23名前をあたえないでください:2012/01/09(月) 04:29:48.75 ID:m3xZKrke
チュムポン県は、タイで唯一、台風の目が上陸した事のある地域である
その時の被害は甚大で、その後タイでは丸太材の海外への輸出、およびその目的での伐採が禁止された
国内で木材や燃料として使う分には勿論今でも切っている

近年では退職後にタイ北部に住む日本人が多い。標高も少し高くタイでも北の方だから涼しいですよと言われて住む訳だが、
12〜2月は確かにバンコクよりも涼しいのだが、最も暑い4月の最高気温はバンコクよりもっと暑いw
夜は涼しいが
歴史的な遺跡、史跡が多いのでその観点からもお年寄りに合う

北部最大の都市で、タイでも2番目に格が高い都市(人口は物凄くは多くないが都市圏全体で80万人クラス)とされるチェンマイの雨量
1月 7.7
2月 9.2
3月 19.2
4月 54.1
5月 153.0
6月 117.3
7月 153.2
8月 224.6
9月 200.2
10月 118.1
11月 51.3
12月 18.3 年間1126.2mm

だがチェンマイ県は大きく、北部のミャンマー国境ではこの1.5倍以上になる
この最北部にタイで3番目に高いチェンダオ山があり、ここは特に雨が多い
またチャオプラヤ川最大の支流であるピン川はこの山に源流がある、事になっているが
どうもミャンマーまで伸びているらしい?http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E5%B7%9D

このピン川の流量が今年は急増したために洪水になったのである
もしミャンマーまで伸びているなら、何か別なことを考えたいね
今年は、ピン川流域の7〜10月の雨量が例年の1.7倍だったとの事だが
24名前をあたえないでください:2012/01/09(月) 09:06:14.95 ID:oi4QIzRZ
バンコクどうなる?
25名前をあたえないでください:2012/01/10(火) 02:27:09.76 ID:dqyk+P5F
>>24今はバンコクは乾季だから道路も乾いていて雨なんか全然降りません
26名前をあたえないでください:2012/01/10(火) 02:54:39.73 ID:dqyk+P5F
タイの北部、東北部、中央部、西部の平地の殆どは年間1000〜1300mm程度の雨しか降らない
日本よりも少ないくらいだ
首都バンコクの1490mmというのは例外的に多いくらいである

だが山岳地帯になると1.5倍以上に増える
また南部は2000mmオーバーの地域が殆どを占める

東部はバンコク近くは1300mmまでで、離れて海に近いところだけ2000mm以上で、最も東南にある地域には4500mm以上も降る所がある
だがここは乾季が4ヶ月くらいもあって、決して常緑樹の高木だけというところでもない
ここにリゾート地のチャーン島があるが、バンコクで乾季になるのと同じ時期には雨が少なく賑わう
雨季になると、東北タイの1年分が1ヶ月で降ってくるような酷い状態だが
27名前をあたえないでください:2012/01/11(水) 04:59:35.49 ID:d4K/fpop
今の時期のタイは南部の南シナ海側を除けばどこも乾季だ
だが1月くらいまではまだ地面に雨季の湿度が残っているからマシだなんて言われ方をされる

東北タイはその大半の地域で雨量が少ないが、ラオス国境だけはかなり多くなる
東北タイで一番北東の、肩の位置にあるナコーンパノム県では

1月 0mm
2月 10mm
3月 20mm
4月 80mm
5月 230mm
6月 400mm
7月 470mm
8月 520mm
9月 300mm
10月 60mm
11月  0mm
12月  0mm 年間2090mm
だが年間の乾季が5ヶ月もあるのでもちろんサバンナ性だ

ナコーンパノム県は冬場はかなり寒い。メコン川を渡ってラオスに行くともっと寒く、もっと雨量が増え
対岸のターケークは2500mm以上の雨が降る
ナコーンパノムは平地ばかりだが、対岸のラオスにぐぐっと高くなるところがあり
ここで、東北タイの水田地帯で雨季に吸い上げた水をどっさりと降らしている格好になる
東北タイの殆どの地域は。この半分ちょっとの雨量しか1年に降らない
28名前をあたえないでください:2012/01/12(木) 04:36:14.80 ID:BWs/aSeY
東北タイは殆どの地域で乾燥しているが、カンボジア国境地帯にある低山地より少し北の地域を例にすると
ゾウ祭りで有名なスリン県がここにあるのだが、
1月 0mm
2月 10mm
3月 40mm
4月 70mm
5月 160mm
6月 170mm
7月 190mm
8月 210mm
9月 270mm
10月 130mm
11月 20mm
12月 0mm 年間1270mm
スリンはたまたま多いかな?だがこの地域は森林破壊も酷くてカラカラに乾いてしまった
南にあるカンボジアの方は、この丘陵地にうまく風が当たってもう少し雨が多くなる
隣のブリーラム県などは更に乾燥する

そこから東へ行き、東北タイ南東端のウボンラーチャーターニー県では
1月 1.2mm
2月 16.5mm
3月 28.1mm
4月 84.6mm
5月 204.3mm
6月 261.5mm
7月 250.1mm
8月 306.4mm
9月 296.8mm
10月 116.6mm
11月 25.9mm
12月 1.2mm 年間 1593.2mm
ここはメコン川近くなので雨が多い。なお国境を越えたラオスのパクセーでは1900mmに達する。
パクセーのあるチャンパーサック県の高原にあるパクソンは3200mmの雨量があり、高原野菜をタイに出荷している

タイ、ラオス、カンボジアの国境が1点に集まる辺りは、国境ゆえ開発も出来ないので森林が残っている
もちろん常緑高木のある熱帯雨林ではないのだがそこそこの雨量ゆえにまあまあの木々が茂り、エメラルドトライアングルと呼ばれている
29名前をあたえないでください:2012/01/13(金) 04:16:43.83 ID:3y1ALRRu
タイ中央部を真の中央部と東部と西部に分ける事が近年では多い
その中で西部は殆どの地域で雨が少なく、また季節風が山地でフェーン現象を起こして吹き降ろすため物凄く暑い

WW2の日本軍の捕虜の扱いで問題になったカンチャナブリー県では

1月 5.4
2月 10.6
3月 30.3
4月 71.5
5月 133.4
6月 84.4
7月 100.7
8月 106.5
9月 222.8
10月 210.8
11月 63.1
12月 6.1 年間1045.6mm
だが乾季は4ヶ月と意外に短い。乾季の入り始めの雨を地形の影響でうまく受けられるのだ

なおカンチャナブリーは広い県であり、北西部に行くと年間雨量2300mm以上あったり、更にその倍以上という所すら僅かながら存在する
ここは隣接するミャンマーの最多雨地帯の影響を僅かに受けている

タイ西部には本来は北部に分類されるターク県や、マレー半島北部で南部に分類されるペチャブリー県やプラチュアプキーリーカン県も含まれる
斜面の多い地形、雨季にあまり雨量が増えないが乾季がやや短かったり少しずれたりする、などの点で共通点が多い
但しターク県だけはカンチャナブリー以上に南北に長く地形も複雑で、県都は極めて乾燥しているがミャンマー国境はやや雨が多く南部はとんでもない雨量があり
熱帯アジア最大級の滝の1つがある、などで、北部の要素も西部の要素もあるかなあと納得させられる事になる
ここには1000回以上のヘアピンカーブを曲がらないと辿り着けない観光地というのもあり、まさに秘境だ
30名前をあたえないでください:2012/01/13(金) 19:14:06.73 ID:y2mROKtt
【タイ】バンコクでテロ情報、在タイ米大使館が警戒呼び掛け…「外国人テロリストが攻撃準備をしている」との情報[01/13]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1326448995/
【国際】バンコクでテロ情報 米大使館が警戒呼び掛け
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1326448306/
31名前をあたえないでください:2012/01/13(金) 19:49:51.27 ID:cAw+l8iV
ベネツィアみたいにするしかないよな。
32名前をあたえないでください:2012/01/15(日) 05:31:37.28 ID:sX0tQ1Ku
山の海を向いた斜面は雨が多いが、盆地などは勿論雨が少ない
タイ北部のランパーンでは
1月 0mm
2月 10mm
3月 20mm
4月 70mm
5月 130mm
6月 120mm
7月 120mm
8月 190mm
9月 200mm
10月 120mm
11月 20mm
12月  0mm 年間1000mm
ちょっと南のウタラディットの山などはむしろ雨量は多い地域だという
これらに水を吸い尽くされて盆地に吹き降ろすからこんなに乾燥する

東北タイで一番北タイに近いところにあるルーイ県も、場所によってはこの2/3の雨量しかないという
だがルーイは県内に山も多く、そういう所ではむしろ雨は多い

プラチンブリー県のカビンブリーからナコンラーチャーシマーの方へ車を走らせるのが
タイで斜面が雨量に影響を及ぼしていることが良く分かる典型例だという
巨木の森林が上の高原を過ぎるとあっという間に乾燥してしまう
ナコンラーチャーシマーの県都は特に乾燥が激しい
33名前をあたえないでください:2012/01/16(月) 03:59:28.56 ID:3Bjaxcyz
カオヤイの南の麓にあり、タイ中部として最も雨が多いプラーチーンブリーの月ごとの雨量は

1月 7mm
2月 32mm
3月 60mm
4月 121mm
5月 233mm
6月 302mm
7月 353mm
8月 365mm
9月 389mm
10月 182mm
11月 34mm
12月  5mm 年間2083mm

乾季が4ヶ月とも5ヶ月とも取れる。3月の雨量は雨季と乾季の境界で、この季節の気温は高いので乾季で良いか
実際県都は特に熱帯雨林という感じではなく、ここから20kmくらい北の山に近付くともうちょっと雨が増え熱帯雨林になる。
なお、県都よりやや東のカビンブリーの方が人口が多くこちらは1700mmともっと乾燥する

そこから北に行ってナコーンラーチャシーマーに行くと

1月 5.9
2月 17.8
3月 37.1
4月 63.5
5月 140.5
6月 108.3
7月 113.7
8月 146.2
9月 221.6
10月 143.4
11月  27.3
12月  2.8 年間1028.1mm

南から吹く風が海で得た水分をカオヤイで落としてしまうと、雨量が半分になってしまうのだ
そしてサバンナになる。このような地形ごとの雨量の劇的な変化、そしてそれに伴う土地の利用形態の違いなどを見ると
タイなどサバンナ熱帯は決して年中夏ばかりの単調な地域ではなく、少し移動しただけで環境の激変する地域なのだと分かってくる
34名前をあたえないでください:2012/01/17(火) 03:20:10.78 ID:UUujsdqp
タイランド湾を南西から北東へと45度で横切る方向に、南西季節風が吹く
これが冬には逆向きになる
だからその方向に広い海が広がっていると多雨になる

南部ではチュムポン県から熱帯雨林になるのだが、そこからタイランド湾を45度北東に進んで
カンボジアに繋がる南東部でぶつかる地点を探すと、チャンタブリー県になるのだが、
1月 20mm
2月 30mm
3月 60mm
4月 120mm
5月 310mm
6月 490mm
7月 490mm
8月 450mm
9月 490mm
10月 250mm
11月 70mm
12月 10mm 年間2790mm
乾季も3ヶ月ほどで短い。この地域はドリアンなど果物が美味しく、宝石も取れる
だがここには1500mm以上の高い山が並ぶのだが、その風下に行くと一転して雨量が減る

もっと南東のトラートに行くとこの1.5倍以上の雨量になり、カンボジア沿岸山地の一部には5000mm以上の地域すらあるという
しかも1ヶ月で東北タイの1年分以上の雨が降ってくる地域も少なくなく、しばしば洪水が発生してしまう

西に隣接するラヨーンはタイの大半の地域と同じように1300mm程度の雨量であり、県の中央部沿岸地域まで来てもまだ1200mm程度と少ない
ラヨーンの東部まで来てようやく雨が増え始め、むしろチャンタブリーより乾季の乾燥が緩いところもあるという
ラヨーンは工業地帯も多い
35名前をあたえないでください:2012/01/17(火) 18:35:04.15 ID:UUujsdqp
>だがここには1500mm以上の高い山が並ぶ ×

だがここには1500m以上の高い山が並ぶ ○

ソイダオ山やキトチャック山などが並んでいる
隣のラヨーンの北東部にはチャマオ山というのがある
これらはいずれも熱帯雨林に覆われている
36名前をあたえないでください:2012/01/18(水) 03:32:32.19 ID:5QeAJCoF
タイ南部ではインド洋側が夏に雨が多く南シナ海側が冬に雨が多い

では南部の内陸だとどうなるか?と考えたくなるが、生憎中央部に山が多くそこに大量の雨を降らせるため
ちょっとでもその西か東かで雨季の季節が劇的に変わってしまう

南部でも東西両側に山地があるような地形だと乾燥し、1500mm程度の雨量の地域も一部に見られる
最南部でマレーシア国境のサダオという地域がこれで、草原と水田が広がっている
37名前をあたえないでください:2012/01/19(木) 03:20:21.93 ID:F8uiCdTo
コンケン訂正
1月 2.1mm
2月 14.7mm
3月 38.0mm
4月 72.5mm
5月 172.2mm
6月 170.9mm
7月 165.2mm
8月 206.8mm
9月 239.4mm
10月 113.3mm
11月 15.1mm
12月  4.2mm  年間1214.4mm

西部タイの一部やナコンラーチャシマーの1100mm未満の雨量に見慣れると
東北タイの1200mm台ですら多いなあと感じるようになるw

昔は東北タイの雨量はもう少し多く、乾季ももっと短かった、と人々は語っている
樹木を切ったから減ったと

だが、ベトナム戦争でのラオス南東部の森林破壊(枯葉剤による)が、影響を与えているのではないか?と考える事もある
ラオス南東部は元々雨量の多い地域だったが、ここが裸地になって保水力が落ち、適度な水分を供給できなくなったのではとも考えられる
38名前をあたえないでください:2012/01/20(金) 04:57:16.43 ID:toxohZQz
東北タイのメコン川沿いはどこも雨が多いが例外もある
東北タイ東端でちょうど中央部にあるムクダーハーンでは
1月 0mm
2月 0mm
3月 40mm
4月 60mm
5月 210mm
6月 210mm
7月 240mm
8月 260mm
9月 280mm
10月 50mm
11月 0mm
12月 20mm 年間1370mm
東北タイの中央部より多いのだが、その北と南にもっと雨が多い所があるのに比べて若干少ない

対岸のラオスのサバナケートも、その南北に比べてやや乾燥する
但しサバナケートは200mmほど雨量が多い
39名前をあたえないでください:2012/01/21(土) 05:20:27.63 ID:bnmZaBqY
タイ最北の県であるチェンラーイ
1月 11.2mm
2月 12.2mm
3月 23.6mm
4月 93.3mm
5月 208.7mm
6月 186.5mm
7月 316.6mm
8月 367.7mm
9月 279.8mm
10月 131.6mm
11月 56.1mm
12月 17.5mm 年間1704.8mm
一見雨が多いが乾季はたっぷり5ヶ月もあるからまあサバンナ性か。だがここは冬季の気温が非常に低いので蒸発量も少ない
それでも4月上旬の高温期にはカラカラに乾き切ってしまうが

チェンラーイ辺りだと山の向きによっては非常に雨が多く2000mm以上になる事もある
北部で真北にミャンマーが接する辺りはどこもこんな気候である

ピン川の源流がチェンマイ県の最北端のチェンダオ山にあるが、ここもこんな雨量であるという
ここにはかつてシボリアゲハがいたが、標本が高く売れたため1990年代に絶滅したらしい、という
しかしその後また目撃されたなどという話もある
ブータンのブータンシボリアゲハより、後翅の尾状突起の数が多い(ブータンシボリは3本、普通のシボリアゲハは4本)ことで見分けるというが
ブータンシボリでは普通のシボリアゲハより、その無いと思われる尾状突起も短いながらあったりして見分けるのは容易ではない

チェンダオなどピン川流域で、去年は7〜10月に例年の1.5倍の雨量が降ったためにタイ中部で洪水になった、とされている
これら自然の豊かな地域の治水をどうするかは、自然保護との兼ね合いもあり難しい問題だ
40名無しさん:2012/01/22(日) 14:21:54.19 ID:???
今年は1月にチョンブリーで季節外れの強いスコールが
41名前をあたえないでください:2012/01/24(火) 03:22:58.02 ID:gu+upnWR
北タイでは西にミャンマーが接する地域では雨量は一気に減る
北タイで最も北西にあるメーホンソンでは
1月 8.3mm
2月 4.9mm
3月 17.3mm
4月 57.6mm
5月 167.0mm
6月 181.4mm
7月 217.8mm
8月 248.9mm
9月 206.7mm
10月 109.7mm
11月 45.3mm
12月 14.6mm 年間1279.5mm

メーホンソンは南北に長く、県のもっと南のメーサリアンでは

1月 0mm
2月 0mm
3月 0mm
4月 40mm
5月 140mm
6月 220mm
7月 210mm
8月 270mm
9月 220mm
10月 90mm
11月 20mm
12月 10mm 年間1220mm
乾季が長く厳しい。

南のターク県の県庁では
1月 4.3mm
2月 8.4mm
3月 17.8mm
4月 42.3mm
5月 163.8mm
6月 124.9mm
7月  91.6mm
8月 128.8mm
9月 206.1mm
10月 203.0mm
11月 61.1mm
12月 5.0mm 年間1057.1mm この辺りはタイ西部でも非常に乾燥する
だが同じ県で国境沿いにあるメーソートでは
1月 0mm
2月 0mm
3月 0mm
4月 30mm
5月 140mm
6月 220mm
7月 340mm
8月 400mm
9月 190mm
10月 100mm
11月 10mm
12月 0mm 年間1430mm 最も多いが、乾季が一番長く厳しい
メーソートは人口だとタークの県庁よりも多く、国境貿易が行われているがしばしば緊張により閉鎖される
この南のウンバーンは、ミャンマーのインド洋からの季節風を遮る山が低いのでこの2〜3倍の雨量にもなると言われているが
タイ側で山がちな地形ゆえ、入るのも困難な地域とされている
42名前をあたえないでください:2012/01/25(水) 05:49:57.78 ID:9tXzuWcK
その1つ南のカンチャナブリー県最北部のサンクラブリーでは

1月 5mm
2月 12mm
3月 43mm
4月 77mm
5月 212mm
6月 224mm
7月 328mm
8月 326mm
9月 223mm
10月 151mm
11月 20mm
12月 4mm 年間1625mm とあるサイトを参考にしたがあまり多くないねw
http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=sangkhlaburi%20precipitation&source=web&cd=5&ved=0CEgQFjAE&url=http%3A%2F%
2Fwww.ajtmh.org%2Fcontent%2F76%2F2%2F345.full.pdf&ei=yQsfT4X4KOaMmQWc5NGrDg&usg=AFQjCNEexsCYS3QXHrxwq40XUWzXPHZ_bA&cad=rja
こんなサイトを見ると2359mmなんて多い値が書いてある

その1つ南のトンパープン郡でもhttp://www2.biology.sc.chula.ac.th/web%20of%20NHJCU%20PDF/6-1,17-30.pdf
1775mmの雨量なのだが、山火事で森林が失われたのを再植林している所もあり、日本の援助も入っている
更にトンパープン郡の最西端のミャンマー国境沿いではこんな事になっているという

1月 12.5mm
2月 21.1mm
3月 99.6mm
4月 120.7mm
5月 643mm
6月 774.4mm
7月 990mm
8月 1261.5mm
9月 786.6mm
10月 235.8mm
11月 53mm
12月  6.8mm 年間5005mm
ここはタイで年間雨量が公表されている地域としては多分最多とも言われる
だが国境間近では警備を良くするために森林は焼き払われて草原にされている
ここに辿り着くにはオフロード車で無いと到達不能な、ガードレールも無いような急カーブの道を延々と行く事になり
雨季などは極めて危険である
ここはかつてタングステンなどの鉱山があるとして個人が開発し人も多数雇ったが鉱毒が発生し病死者が出たとかで問題になったり
その後その開発した技師が亡くなり、住民はほぼ無職で自給自足+僅かな観光収入で生きているとか
鉱毒の死者の幽霊がいるとか、技師の奥さんのオーストラリア人のおばあちゃんが美味しいニンジン入りのパンを焼いてくれる宿があるとか
タイでも一番変わった観光地の1つであろう、などと言われている

なお、カンチャナブリー県の大半は年間雨量1100mm以下で、ちょっと乾いているけど緑の多い森があるなあと思っても1150mm程度(サイヨークの滝)といった具合である
WW2に日本軍が作った鉄道路線の多くも北部以外は年間雨量1200mm未満の地域を通り、決して年中高温多湿のジャングル、という訳ではない
今でもサイヨークまでは鉄道で行けるが、ここは山霧が多いので乾燥は幾分緩いものの決して高木が年中常緑のジャングルではなく
乾季に葉を落とすせいぜい20m程度の木が多い、明るい林の地域である
ただ、県内北部から国境を越えてからの工事は雨季の高湿度で酷いことになったであろう

だが最難所だったというヘルファイアーパスはむしろ乾燥している
あくまでも、工事の難易度が高かったという意味であり、石灰岩だらけの地域を高温下で、日本人基準で与えられる白人にとってカロリー不足で消化にも悪く
タンパク質不足の食事を食べつつ、蚊に刺されまくり、水も日本人基準で少なくされて工事して切り開くのが大変だったのだ
カンチャナブリー県南は暑い4月には40℃を越える事も多い
今ではこの地域のマラリアも撲滅済みだが、隣国では未だに残っている
43名前をあたえないでください:2012/01/26(木) 04:10:56.92 ID:Nd2/m3W5
タイで最も南東部にあるトラート県も非常に雨が多い
1月 38.5mm
2月  68.1mm
3月 104.5mm
4月 138.3mm
5月 410.mm
6月 887.3
7月 819.1mm
8月 1098.0mm
9月  670.7mm
10月 359.0mm
11月  93.3mm
12月  23.0mm 年間4707.9mm
上のカンチャナブリ極西部の峠には及ばないが、1000mmを超える雨量の月もあり、しかも乾季が年間2ヶ月と短い
但しこの雨量になるのはトラートでも最も南東部に位置するクロンヤイとかハートレークという地域だけで、県都は3500mm程度で
乾季ももうちょっと厳しい
しかもカンチャナブリの極西部の峠と違い低地でこの雨量を記録している。多分山地斜面だとこの1.2倍以上になるだろう、などと言われている
ここからカンボジア領内に入っても沿岸部は3000〜5000mm以上の雨量の地域が続き、シアヌークビルも3800mmくらいとされている
カンポット市に近いフナム・ボーコーというフランス領時代の避暑地があった山などで、上の鉱山より手軽に
このような超多雨の高原というのを見ることが出来る、が最も上の部分は草原になっている
海に面した斜面は急で、一面に熱帯雨林に覆われているがいつも霧が発生している状態だという
だがこの1000m強の山にちょっと風を遮られる位置にあるカンポット市の雨量は1900mm程度でぐっと少ない。たった10km移動するだけで、熱帯雨林がサバンナっぽくなってしまうのだ

普通、タイで一番雨が多い町と言ったら南部でミャンマー最南端に近いラノーンである
1月 18.6mm
2月 12.6mm
3月 33.8mm
4月 139.7mm
5月 512.5mm
6月 733.6mm
7月 654.3mm
8月 808.5mm
9月 674.8mm
10月 392.6mm
11月 164.8mm
12月  37.9mm 年間 4183.7mm 書籍によっては4800mmと書いてあるが、とにかくこの地域は雨が良く降る
ラノーンという地名がrain onに由来するのではという俗説があるくらい多い。
そのラノーンに接するミャンマーのコータウンは更に多い
1月 13mm
2月 29mm
3月 245mm
4月 780mm
5月 769mm
6月 643mm
7月 853mm
8月 518mm
9月 518mm
10月 791mm
11月 372mm
12月 88mm 年間5619mm
コータウンの方がインド洋に近く、ラノーンの上記の計測ポイントが200mの山に遮られているので少しだけ雨が減る。
とはいっても、ラノーンは海にも面している部分もありそこではコータウンと全く遜色ないだろう

しかしこれだけの豪雨が1年間に降っても、年間に2〜4ヶ月の乾季のために、高さ40m以上の樹木は葉を落としてしまうのである
Aw気候では樹高は30mまででAm気候では条件次第で50m以上の樹木が占めている事もあるが、Am気候ではこの高さの樹木が乾季に葉を落としてしまうのだ
Af気候だとこの高さの樹木でも葉を落とさないが、70mクラスの樹木は月間雨量150mm未満だと葉を落とし、森が幾分明るくなってしまう。なお、Af気候はインドシナ半島の5ヶ国には無く、
南のマレーシアでは国土の大半がこれになる

だがこのような葉の多少の時期の有無により、タイ南東部〜カンボジアの沿岸山地の生物多様性はむしろマレーシアの熱帯雨林を上回るのである
またタイでは雨が多く暑い地域の果物であるドリアンは、マレーシアではむしろ乾季が少しだけある地域で美味、なんていう一見逆の評価になる
44名前をあたえないでください:2012/01/27(金) 04:13:50.67 ID:U2wCMr7V
タイ南部はどこでも雨量が多い筈なのだが、南北を山地に挟まれるとそれが急減する
南部のソンクラー県の県都は海に面しているので、
1月 59.9mm
2月 35.3mm
3月 47.2mm
4月 79.6mm
5月 119.5mm
6月 93.0mm
7月 91.5mm
8月 109.0mm
9月 130.5mm
10月 247.7mm
11月 553.8mm
12月 418.1mm 年間2403.2mm
2500mmを超えればどんなに乾季が厳しくてもAm気候、という指標に従えば余裕で熱帯雨林が出来るのだが
熱帯地方では確かに上が森林ならば1ヶ月の蒸発量は60mmなのだが、畑では80〜120mm、コンクリ上などでは
100〜220mmとまで言われている
それゆえ、一度森を切り開くとこの地域は年間9ヶ月が乾季という事になってしまう
しかもソンクラーは砂地で保水力が無い、塩分が上がっている、などでなかなか森林も回復しないなど厄介な土地である

ソンクラー県では、中心都市は内陸のハジャイ市であり、都市圏全体で80万人もいる街なのだが
ここは南北を山に挟まれるので http://en.wikipedia.org/wiki/Hat_Yai
1月 44.7mm
2月 14.9mm
3月 41.6mm
4月 106.3mm
5月 181.2mm
6月  88.2mm
7月 104.6mm
8月 100.0mm
9月 153.6mm
10月 219.6mm
11月 294.9mm
12月 265.2mm 年間1,614.8mm
こんなに雨量が減ってしまう。町の東側にある山はたったの300mほどなのだが、これだけでこんなに雨が減ってしまうのだ
この山に挟まれて雨の少ない地域は南へ50kmも続き、国境のサダオとかダンノックを超えて、マレーシアのプルリス市でも1700mm前後で
最少雨月の雨量は30mm程度で、マレーシア国内でもほぼ唯一のAw気候である。町の西にある500m未満の山に雨雲を阻まれているのだ
だがペルリス州内ですら海からの風が少しでも入れば2000mmを超え、海風を遮る山の向こうのタイ領のサトゥーンや
ペルリスに南接するケダー州などでは、いずれも2200mm以上の雨が降る
サトゥーンでは
1月 10.4mm
2月 32.6mm
3月 79.6mm
4月 203.4mm
5月 259.2mm
6月 183.4mm
7月 253.6mm
8月 231.8mm
9月 346.3mm
10月 307.1mm
11月 234.6mm
12月 62.9mm 年間2267.8mm
500mmの雨量が奪われてしまう。なおハジャイは南シナ海側の月別雨量分布であったが、ペルリスでは幾分マラッカ側の雨量分布となる

マレーシアの大半では米は作っていないが、ペルリス州やケダー州では乾季を生かして稲作が盛んである
一方殆ど同じような気候のタイ南部では、ゴム、ドリアンなど雨の多い地域に適した樹木作物を植えている
タイで中部やそれ以北の稲作に南部が太刀打ちするのは難しいのでそういう作物を植えることになる

同じような気候だとしても、それが属する国によって何を植えると国内の隙間産業を狙えるか?という面により植えられる作物が変わる好例である
45名前をあたえないでください:2012/01/28(土) 03:47:43.21 ID:qkP3wjLw
ペルリス州に南接するケダー州のアロールスター
1月 19.1mm
2月 61.1mm
3月 112.9mm
4月 192.5mm
5月 225.6mm
6月 137.4mm
7月 183.6mm
8月 203.4mm
9月 282.0mm
10月 283.3mm
11月 205.9mm
12月 83.7mm 年間2074.2mm
最も雨の少ない月と年間雨量だけで見るとサバンナ性をギリギリ逃れた程度という事になるが、乾季はその1ヶ月だけなので
まともに木が生えていればちゃんと熱帯雨林が保たれる。それでもここの平地では稲作が行われている
だがマレーシアは物価が高いので、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジアなどの安い米どころが隣国にある以上作ってもあまり儲からない
灌漑による2期作や機械化も進んでいて、乾季の晴天を生かして乾季の方が収穫量は多い

その沖合いのランカウィ島ではもっと乾季が強い
1月 19.2mm
2月 34.4mm
3月 99.1mm
4月 191.1mm
5月 210.5mm
6月 250.4mm
7月 267.0mm
8月 326.3mm
9月 335.3mm
10月 362.9mm
11月 192.6mm
12月 56.2mm 年間2401.2mm
乾季は3ヶ月と長い。年間雨量と最少雨量月だけで見るとアロールスターより森林が出来そうだなあと考えてしまうが。ともあれ、これらの地域は
まともに樹木が生えていれば熱帯雨林になる
ランカウィは生息する生物の個体数の比率がちょっと違うという人もいる

80kmくらい南下してペナン島では
1月 66.7mm
2月 93.1mm
3月 136.9mm
4月 211.5mm
5月 238.6mm
6月 173.5mm
7月 202.8mm
8月 246.3mm
9月 342.0mm
10月 369.4mm
11月 241.3mm
12月 106.2mm 年間2534.5mm
ケッペンの定義通りだと乾季が無いという事になるが、乾季についてマレーシア人はシビアであり、これくらいでもペナンの乾季はきついと言ったりする

その50kmほど南のタイピンという町は東側に1000mオーバーの山があるため雨量が多く、4000mmに達する
だがその40kmほど南のシティアワンという町は海沿いの300mの山の影にあるため再び1787mmという少ない雨量になるという。まあケッペンの区分する乾季は無いが

マレーシアだと月雨量150mm未満なら乾季扱いされてしまうくらいであり、それゆえ本来は南西季節風の季節であっても風向きが若干ずれて少なめの雨量になると乾季と言われる
クアラルンプールなどでは6〜7月という南西モンスーンの季節ですらちょっと乾いていると言われる事になる
46名前をあたえないでください:2012/01/29(日) 03:37:41.04 ID:UmTYlxWI
タイ南部の南シナ海側を見るとソンクラーは雨量が多いがその南にまた特異点がある
パッタニー空港では
1月 90mm
2月 20mm
3月 30mm
4月 40mm
5月 80mm
6月 80mm
7月 80mm
8月 100mm
9月  90mm
10月 220mm
11月 450mm
12月 370mm 年間1650mm
純粋な乾季も3ヶ月と長く、年間雨量もタイ中央部よりちょっと多いくらいのサバンナ性という事になる
しかも砂質で保水力が悪い土壌なのでもっと乾燥してしまう
地形としてはマレー半島でここだけが真北向きに海岸がある格好であり、北東の風を僅かに受けにくいのか?と感じなくも無い
町の東に400mほどの山がある
パッタニーは特に貧しいとされるが、地形による雨量の少なさ、それにより植えられる作物が制限されるのも一因か

南にあるナラティワート県では再び海岸が北東を向くので
1月 180mm
2月 50mm
3月 70mm
4月 50mm
5月 140mm
6月 130mm
7月 130mm
8月 150mm
9月 210mm
10月 300mm
11月 480mm
12月 440mm 年間2330mm
乾季は2ヶ月だが3月が厳密には乾季ではないのでこの時期に若干緩和されると考えると、もっと乾季の影響は弱くなる
他の月も畑地での蒸発量である120mmすら上回る月が続くので水だけは全く問題が無い
ここに南接するのがマレーシアのコタバルで
1月 79.9mm
2月 53.9mm
3月 117.9mm
4月 89.9mm
5月 103.8mm
6月 114.0mm
7月 157.8mm
8月 171.2mm
9月 189.9mm
10月 256.4mm
11月 690.3mm
12月 580.1mm 年間2605.1mm
乾季は1ヶ月だけで、雨量0の月があってもAm気候とされる2500mmも超え、立派に熱帯雨林が成立するようになる。5〜6月はやや雨が少ないがまあ問題ないし
11月の雨はマレー半島南シナ海側では最も多いとされている

マレーシア半島部の東岸はあまり面白い都市は無いというが、とにかく100kmほど海岸沿いに南下したクアラトレンガヌでは一番雨が少ない月でも90mmになり、
その南に200km進んだクアンタンでは毎月140mm以上の雨が降り、一番降る月(12月)に600mmくらいで年間雨量3000mmオーバーという文句無しの熱帯雨林地域となる
タイ〜マレーシア国境がほぼAm気候の南端近くにあり、マレーシアの大半がAf気候に納まる格好で、一応領土が分かれているのである
47名前をあたえないでください:2012/01/30(月) 05:02:37.20 ID:SAi1RHZC
チョンブリー県の県都は
1月 10.6mm
2月 18.9mm
3月 31.4mm
4月 78.5mm
5月 166.6mm
6月 133.2mm
7月 133.9mm
8月 168.8mm
9月 286.9mm
10月 211.8mm
11月 65.1mm
12月  8.9mm 年間 1314.6mm
これはチョンブリー県沿岸部としてはたぶん最も多い。一般にタイは東北タイで4月に雨が多く10月でもう雨が減り、
西部タイでなかなか雨季にならず11月まで雨が降る、という傾向が強いのだが、チョンブリーやラヨーンなど東部の沿岸部ではまた異なってくる

パッタヤーは雨が少ないが、その南で軍港があるサッタヒープは
1月 20mm
2月 50mm
3月 60mm
4月 90mm
5月 190mm
6月 70mm
7月 90mm
8月 90mm
9月 230mm
10月 280mm
11月 100mm
12月 10mm 年間1280mm
サッタヒープ市は海の岬のようなところにあるが周囲が300mくらいの丘だらけであり、これに風を遮られるか否かでまた雨量が変わってしまう
2月もかなり雨量が多く、1〜2月だけが雨量が少ない独自の雨量分布である
チョンブリー県は内陸に600m以上の山もあり、ここでは50mの樹木が生い茂っていてその木々の間にワイヤーを渡したアトラクションもある

隣のラヨーン県もややこしい
1月 17.3mm
2月 40.2mm
3月 65.1mm
4月 65.5mm
5月 189.8mm
6月 149.3mm
7月 132.5mm
8月 128.4mm
9月 247.5mm
10月 216.4mm
11月 83.6mm
12月  3.8mm 年間1339.4mm
これはラヨーンでも西の乾燥したところで、もっと東だと
1月 40mm
2月 60mm
3月 70mm
4月 90mm
5月 230mm
6月 270mm
7月 280mm
8月 260mm
9月 260mm
10月 220mm
11月 130mm
12月 30mm 年間1940mm
だがこの間で砂地の岬になっているサメット島は、これらよりもっと雨が少なく1100mm台との事
48名前をあたえないでください
近年ミャンマーの発展が目覚しい
隣国タイでも早速ミャンマーに進出をと計画していて、カンチャナブリーから国境を越えてミャンマーのダウェイ市に出来る
港湾基地に乗り出そうとしている

ダウェイはこんな気候だ
1月  5mm
2月 11mm
3月 19mm
4月 47mm
5月 554mm
6月 1087mm
7月 1361mm
8月 1289mm
9月 954mm
10月 275mm
11月 26mm
12月  9mm 年間5637mm
インド洋からのモンスーンが直撃する地域というのはこんな感じなのだ
ここは港も浅いので、これから港を掘って輸出機能を高めるというのだが
この雨量では山からどんどん土砂が流れ込む事になる
アユッタヤーの洪水が去年酷かったのだが、アユッタヤーの年間雨量くらいが7月の1ヶ月で降って来る
一方で乾季は6ヶ月も続くので、熱帯雨林とはとても呼べないような森になっている
根の深い樹木ばかり高く、中間層が全く無い事になる

もっと南の、ペチャブリーと同緯度のミェイクでは
1月  6mm
2月 49mm
3月 51mm
4月 119mm
5月 410mm
6月 761mm
7月 720mm
8月 842mm
9月 473mm
10月 299mm
11月 88mm
12月 15mm 年間3833mm
こっちは乾季が4ヶ月ほど
タークのメーソートなどと同じ位の緯度のモウラミャインでは年間4800mmくらいだがやっぱり乾季6ヶ月、その北のタートンという町がまた5500mmに達する
これらの地域でも月間1000mmの時期がある

30kmほど内陸のパアンというカレン州の州都では
1月  6
2月  7
3月  8
4月  41
5月 468mm
6月 862mm
7月 1120mm
8月 1170mm
9月 619mm
10月 201mm
11月 17mm
12月  8mm 年間4527mm
だがコーカレイクというもっとタイ国境に近いところまで行くと年間2000mm前後になり、国境を渡ったメーソートでは年間1400mmにまで減るわけだ
距離は150kmほどである
間には1000mオーバーの山もあり、これによって雨量をずっと減らした風がタイ側に吹いていることになる

ミャンマー南部は全土がタイのラノーン類似かそれより土砂降りの気候、ということで、タイはこの気候を熟知した進出が可能かどうか?