中国税関総署が10日発表した貿易統計では、11月の輸出額が
1744億6千万ドル(約13兆5千億円)で前年同月比13.8%増となり、3カ月連続で伸びが鈍化した。
中国にとって最大の輸出先である欧州の経済低迷の影響が大きく、
欧州の財政危機が長引けば、中国経済の一層の減速も懸念される。
11月の輸入は22.1%増の1599億4千万ドルと前月より減速。
この結果、貿易黒字は34.9%減の145億2千万ドルとなった。
資産バブルとインフレ対策のための金融引き締め策により、
10〜12月の経済成長率は4四半期連続で鈍化する見通し。輸出不振が成長鈍化に拍車をかけている。
週明け12日から14日まで中国共産党と政府が開く中央経済工作会議では、
来年の経済政策を金融緩和に本格転換する方針が示されるかどうかが焦点となる。
9日の党中央政治局会議では内需拡大に力を入れる方針を改めて確認している。
オイスターソース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111210/chn11121021510005-n1.htm