四国大学短期大学部幼児教育保育科で、10月から62歳の新入生が学んでいる。今春、徳島新聞沖洲専売所長を
退職した徳島市金沢1の伊東勉さん。「幼児教育で地域貢献」を第二の人生の目標に掲げ、年の離れた学生に
交じって、保育について学んだり、運動したりと、充実した毎日を送っている。
新聞専売所で38年間働いた伊東さんは、読者や地域住民との交流を通じて教育に関心を持つようになった。
「夢を抱き、目標に挑む姿勢を築くためには、幼児期の環境が大切」と考え、幼児教育について学ぶことを
決意したという。
そんな折、同学科の社会人入試を知り、受験して合格。4月に入学する予定だったが、昨年9月に狭心症で
倒れて手術を受けていたため、体調の回復を待ち、秋から大学に通い始めた。
同学科1年生で社会人入学は伊東さんだけ。当初18、19歳の学生の間で「浮いた存在」だったものの、
気さくな人柄から今では同級生に「アニキ」と親しまれ、すっかり溶け込んでいる。
同級生の阿部ひかりさん(18)は「年齢を感じさせないくらい元気。前列に座って、アニキが質問や
発表をすると、講義が引き締まる」と言う。
伊東さんのスケジュール帳には「保育の心理学」「乳児保育」などの講義名がびっしり。幼稚園教諭2種や
保育士の資格を取るため、ほぼ毎日、朝から夕方まで大学に通っている。指導する河上陽子教授は
「目的意識を持ち真剣に学ぶ姿は他の学生の良い刺激になっている」と話す。
子どもよりも若い同級生との学生生活について「物覚えが悪いので苦労の連続だけど、
脳が活性化されてきた」と笑顔で話す伊東さん。同市の保育所でも待機児童の問題が起きており、
地域の役にたつ子育て施設の開設を目標に、学びを深めていく。
ソース:徳島新聞
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2011/12/2011_132340901043.html 【写真説明】若者に囲まれて講義を受ける伊東さん(中央)=徳島市応神町古川の四国大学
http://www.topics.or.jp/data/local_news/news/2011/12/ld55ViiE.jpg このスレは、依頼により立てました