「SOPA」とは「Stop Online Piracy Act」の略で、何かいいことのためになるという風に見せかけて、
実はインターネットをネガティブに変化させる恐れのある深刻なアクションです。著作権を侵害する
「おそれがある・可能性がある」サイトを検閲するという名目で、エンターテインメント産業を管理下に
置こうとしています。この言葉(概念)はかなり曖昧で、TwitterやFacebookなど、多くの人々が毎日
使っているサイトが囲い込まれる可能性も十分あり、SOPAは深刻な問題となりつつあります。
そこで今回は、SOPAとはどういうものなのか、これにどう対処できるのかを考えていきましょう。
■SOPAとはどのようなものか、なぜ気をつけるべきなのか?
SOPAの背景にある考え方は、オンライン上の個人情報を抹消しようとするために生まれた、一見
理にかなっているようなものです。エンターテインメント業界は、認証なしで製品をダウンロードする
人が多くなっていることに、明らかに困っています。しかし、いかにプライバシーを守るか、それを
暴こうとするものに対抗するか、相手にしないかということが、本当に問題なのではありません。
SOPAの問題は、著作権の侵害を助長していたり、しそうな可能性のあるWebサイトのドメインを、
会社がブロックできるようにしてしまうことです。
これがどういうことかというと、例えばライフハッカーにプライバシーを侵害するような記事が一つ
ないし二つあったとしたら、ライフハッカーのドメイン「lifehacker.jp」がブロックされ、アクセス不可に
できるということ。この法案では、数字のIPアドレスはブロックできないので、IPアドレスが分かって
いれば、ライフハッカーや監視されている他のサイトにもアクセスできます。つまり、この法案は
海賊版のコンテンツのダウンロードを止めることができないのです。
ドメイン名がブロックされても、IPアドレス経由にすればすべてが機能します。そのために作られて
いるにも関わらず、基本的にこの法案では海賊版を撤廃できません。しかし、海賊版のコンテンツを
配布したり、配布を認める可能性のあるサイトは、きちんと監視できるようになっています。そこには、
Facebook、Twitter、YouTube、Tumblrのようなサイトが含まれています。
サイトに海賊版のコンテンツや、オンラインの著作権侵害を勧めるような情報をポストすることができる
場合、それに対して申し立てをすることが可能です。これは、著作権のある画像をFacebookに投稿したり、
著作権を侵害するような情報をコメントとして投稿するような、大したことのないと思われるようなことでも、
適用できます。法案の言葉の意味が広範囲で曖昧なので、とても厄介です。
SOPAをベースにした検閲では、どんなサイトも5日以内には訴えられるでしょう。法的な問題に対処する
には時間があまりありませんし、著作権侵害を取り扱ったことがあるなら、訴えがいかに無力かという
ことが分かると思います。法的行為を脅威に感じると、会社は一般的に著作権を侵害する恐れのある
コンテンツを削除したり、気をつけたりしすぎて、失敗していく傾向にあります。SOPAを元にした要求に
よって、Webホストがサイトを監視すると、同じような問題が起こりえるのです。
SOPAがどのように機能しているかをもっと知りたい場合は、「Electronic Frontier Foundation (EFF)」に
概要が載っているので読んでみてください。また、SOPAの正確な内容を見ることも可能です。ざっと
かいつまんで知りたい場合は、冒頭動画を参照してみてください。ただし、これらはすべて英語のみです
ので、日本語はこちらの翻訳記事を参考にしてみてください。
以降はソース記事をご参照下さい
ソース:life hacker(2011.11.30 19:00)
http://www.lifehacker.jp/2011/11/111128wtfissopa.html 関連サイト:「Electronic Frontier Foundation (EFF)」日本語翻訳
http://www.yamdas.org/column/technique/sopaj.html ご依頼いただきました
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1322043017/186