インターネットを使ったサイバー犯罪が複雑化、深刻化する中、県警が捜査に本腰を入れている。
どんな捜査をしているのか。
「音楽ファイルを違法配信しているインターネットラジオ番組運営者を逮捕」
日本音楽著作権協会(JASRAC)がホームページで紹介するこの事件は、業界や音楽ファンには
衝撃的だった。
昨年5月、40代の長崎市の男が著作権法違反の疑いで、端緒をつかんだ群馬県警に逮捕され、
前橋簡裁で罰金30万円の略式命令を受けた。ネットサイトに開設したラジオで、JASRACなどに
無断で音楽を流したとされる。音楽を生放送で違法配信した容疑での逮捕は全国初だった。
日本レコード協会の2008年のまとめによると、違法サイトからの総ダウンロード数は国内で年間
4億曲と推定される。1秒間で13曲にのぼる計算だ。
昨年の著作権法改正で、違法と知りながらダウンロードする行為も違法になった。だが罰則はない。
またネット上には違法配信された音楽が出回り、すべての摘発は難しい。警察は配信側を
取り締まろうとネットに目を光らせる。
県警に「ハイテク犯罪捜査係」ができたのが1999年。当初は民間の技術者2人を雇い、主にネット
オークション詐欺や児童ポルノの捜査支援に当たっていたが、著作権法違反など犯罪が多様化した。
逮捕と書類送検の件数も増えている。県内で2001〜04年は年間9〜18件だったが、05年に
53件と急増、その後も増え続けて10年は179件。県警は今年3月に「サイバー犯罪捜査室」を新設、
捜査員も9人に増やした。
技術が日々進化するネットの世界では、犯罪捜査にも専門技術が必要だ。捜査員は、他の
都道府県警で手がけた事件の資料を集めたり、研修会に参加したりして知識を深めている。
捜査員は一日中、パソコンをにらみ続けているわけではない。昼間は、聞き込みや関係機関への
照会のため外出しているという。警部補男性(40)は「サイトを巡回して犯罪の芽を探すサイバー
パトロールは、夜に家でもできる」と話す。
別の警部補男性(40)は「徳島県の容疑者の通話先を調べ、東京都の高校生が不正アクセスに
絡んでいることをつかんだこともある」と捜査の基本は通常捜査と同じと強調した。
最近、防衛関連企業を狙った攻撃やネットバンキングへの不正アクセスといった大がかりなものも
増えている。
捜査員らは「本人に罪の意識が薄い場合も多い。新しい技術を使った犯罪はできるだけ早く検挙し、
警鐘を鳴らしたい」と話している。
ソースです
asahi.com
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001111160002 ご依頼いただきました
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1319353383/215