韓国の水原で19日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の水原サムスンとアルサッド(カタール)の
準決勝の第1戦が行われ、アルサッドが2対0で先勝した。同試合では、アルサッド側の2点目ゴールをめぐり大乱闘となった。
水原の廉基勲(ヨム・ギフン)は後半36分、両チームの選手が負傷したため、ボールをタッチラインの外に蹴り出し、
プレーを切った。アルサッド側がボールを返そうとした際、前線にいたニャング(FW)がボールを拾って2点目を決めた。
これに対し、水原の選手らは強く抗議し、さらに水原のサポーターまで乱入し、試合は乱闘に発展した。
複数の韓国メディアは、「選手が観客を暴行、最悪の乱闘劇」「集団乱闘劇を誘発したアルサッドは責任を負うべき」
「世の中で最も汚らしいニャングのゴール」などの見出しで同試合の大乱闘事件を相次ぎ伝えた。
ニャング選手の2点目については「マナーのないゴール」「非紳士的な行動」などと批評した。
一方、別の韓国メディアは、日本国内では「アルサッドの肩を持っている」との反応が見られると紹介し、
「事態の発端を無視した処置に違いない。やはり日本は近くて遠い国だ」と伝えた。
また同メディアは、フランスのサッカー専門誌など海外のメディアは、今回の乱闘事件について
「アルサッドの責任」と伝えているが、隣国の日本では「水原の問題」との見方を示していると報じた。
「水原側が先にマナーのない行動を見せた」「韓国はテコンドーサッカーを繰り広げた」
「勝負操作で汚された国」などといった非難の声が上がっているという。
今回の乱闘事件に関して、アジアサッカー連盟が調査に着手したことが分かった。
試合の実況映像や審判の報告書などに基づき、今月の24日までに懲戒の審査結果を通知する予定だという。
韓国メディアは、サポーターの乱入を防げなかった水原側と、サポーターに暴行したアルサッド側が共に
懲戒を受ける可能性があると伝えた。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=1021&f=national_1021_091.shtml