「地球温暖化防止に役立ち、高い利益が得られます。損はさせません」――。
こんな誘い文句でCO2排出権の海外先物取引を持ちかけられ、多額の損失を被るケースが
相次いでいる。商品先物取引を巡る規制強化で排除された業者が、規制の対象外となった
CO2排出権に目をつけ、不当な勧誘をしているためだ。難解な書面を示して言葉巧みに
契約を取る詐欺まがいの手口もあり、識者からは法整備の必要性を訴える声が上がっている。
国民生活センターなどによると、「地球に優しい環境ビジネス」をうたい文句にした
CO2排出権取引を巡る相談は、今年に入って急増。お年寄りを中心に広がっている。
首都圏に住む80歳代の男性は6月、「CO2排出権取引で利益が得られる。今が買い時」
などと勧誘され、約100万円を投資したが、契約の3日後、
業者から「75%の損失が出た」と言われた。自宅に説明に来た業者は
「いくらか払って保険に入れば安心して取引が続けられる」と
追加の資金を要求したという。
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