【社会】不明者今も4千人…東日本大震災から半年、各地で黙とう

東北地方を中心に２万人近くの犠牲者を出した東日本大震災は１１日、発生から半年を迎えた。
被災地では地震が起きた午後２時４６分に黙とうがささげられ、復興を誓う行事が行われた。
沿岸部を襲った津波などにより、死者は１万５７００人を超え、行方不明者も依然、
約４千人に上る。各県警による捜索活動は今も続いている。

津波で７４人の児童が死亡・行方不明となった宮城県石巻市の大川小では午前中から
遺族らが次々と訪れ、校門前の祭壇に花を手向ける姿が見られた。午後２時４６分になると
遺族約１０人が校舎に向かって黙とうした。
３年生だった佐藤健太君（９）を亡くした母とも子さん（４８）は「学校に来るのは
つらいが節目なので来ました。『会いに来たよ』と声を掛けました」と泣きながら話していた。

このほか、同県南三陸町は避難所になっていた総合体育館「ベイサイドアリーナ」で
慰霊祭を開催。遺族を代表して母きみよさん＝当時（８３）＝を亡くした
阿部富宏さん（５４）が「おふくろ、あのときあなたはなぜ逃げなかったのですか。
こんなにも突然帰らぬ人となるとは思いもしなかった」と別れを述べた。

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http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/11/kiji/K20110911001602580.html