1996年に名古屋港水族館(名古屋市港区)で孵化(ふか)し、98年に
愛知県田原市の赤羽根海岸から放流された絶滅危惧種のアカウミガメが、
13年ぶりに長崎県の対馬で保護された。同水族館は「人工飼育したアカウミガメが、
これだけ長期間、自然下で生存しているのが確認されたのは世界的にも貴重」としている。
保護されたのは対馬中南部の浅茅湾の近く。5日早朝、定置網に迷い込んでいたところを
漁師が発見。カメに取り付けられたタグから同水族館に連絡があり、
6日に担当の男性係長(42)が現地で確認した。
保護されたのはメスで、甲羅の長さは70.6センチ。放流時より約30センチ成長していたが、
同水族館は「同じ年に孵化した個体より20センチほど小さく、自然下で
成長する厳しさを物語る。生態解明に役立つ一歩」と期待する。
カメは7日深夜に同水族館に搬入される予定。
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http://www.asahi.com/eco/NGY201109060024.html