血圧調節たんぱく質発見…高血圧発症率を左右
(2011年8月2日15時53分 読売新聞)
血管細胞で血圧の調節にかかわっているたんぱく質を、京都大薬学研究科の竹島浩教授
や山崎大樹・特定助教らのグループがマウスを使った実験で突き止めた。
このたんぱく質を作る遺伝子タイプのわずかな違いで、高血圧の発症率が上がることも
わかった。米医学誌セル・メタボリズム電子版に2日、発表する。
グループは、血管内の細胞で情報伝達役を務めるたんぱく質群に着目。これらのたんぱく
質のうち、「TRIC―A」を作れなくしたマウスは血管収縮の調節がうまくいかず、高血圧
状態になった。
TRIC―Aの遺伝子について、30〜59歳の高血圧患者と45歳以上の健康な人を
それぞれ約1100人ずつ調べたところ、高血圧患者の7%と健常者の4%に、遺伝子の特定
部位にわずかな変異がみられた。この変異がある人は、ない人と比べて、高血圧の発症率が
18%も高かった。
ソース YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110802-OYT1T00536.htm