保護者が知っておくべきネットの知識をまとめた教科書を作成するプロジェクトが、2011年7月22日、
ニコニコ生放送「教科書プロジェクト第2弾、オトナの教科書を作ろう」で発表された。原稿を募集して
ウェブ上に公開した上で、その中から約40の原稿を選び出し、ことし末から来年初頭を目途に書籍化する計画だ。
■オトナの教科書プロジェクトに参加するには
この番組は1カ月に一度、ニコニコ生放送で中継されている『MIAU Presents ネットの羅針盤』の第16回目。
MIAU(一般社団法人インターネットユーザー協会)は2008年から、教育現場で利用するためのネットリテラシー教材
「"ネット"とうまく付き合うために」を制作し無償で配布してきたが、今回はさらに、保護者の情報リテラシー向上を
目的に「オトナの教科書」を作成するプロジェクトを立ち上げた。インターネットやウェブサービスについて、
「子どもの話が全然わからない」と感じている保護者に読んでもらえる教科書を作るというコンセプトだ。
プロジェクトに参加したいユーザーは、「執筆者募集フォーム」より自分が執筆したい項目を選択し、
エントリーシートに必要事項を記入する必要がある。その上でMIAU事務局と連絡を取り合い、ことしの9月末までに
原稿(約1400字)を送付することになる。原稿はウェブ上に公開され、その中から約40の原稿が紙の書籍として
編纂される予定だ。MIAU代表理事のジャーナリスト津田大介氏(写真一番左)は、「ネットのことがわかっていない
保護者の方に一から教える。そういう書き方ができる人にお任せしたい」と述べた。
■教科書掲載の項目について議論
現段階で募集フォームに掲載されている大項目は、「メール」「掲示板」「Twitter」「モバゲー」「グリー」
「ゲーム機のネット接続」などだが、番組では、実際に教科書に載せるべき項目について議論が行われた。
例えば、ユーザーから「ネットスラングをまとめるのはどうか」という提案がなされた。これに対して、
MIAU代表理事のコラムニスト小寺信良氏(写真一番右)は「子どもの話がわからないというのは結局、
ネットスラングとかのニュアンスがわからないというのがあるのでは」と肯定的にとらえた。その一方で、
東京都立上野高校・情報科教諭の能城茂雄氏(写真右から2番目)は、「子どもが親にネットスラングを使いますか?
親が子どもを理解するのにネットスラングは知らなくてもいいのでは」と疑問を呈す。この意見に津田氏は
「"ktkr"とか、親にとって謎の単語があったときに調べるものがあってもいいのかなと思う」と答えた。
また、同理事で国際大学GLOCOM講師の庄司昌彦氏(写真左から2番目)は、ニコニコ動画やYouTubeなどの
「動画サイト」も項目に追加すべきであると主張。「子どもはすごく(動画サイトを)見ているから、
親としては何を見ているのか、なぜずっと見ているのか気になるだろう」と述べた。能城氏も「概略的に、
こういうサービスがあって、新しいメディアの形があるんだよということを入れてもいいのでは」と提案。
これには小寺氏も「動画の項目を入れましょうかね」と応じるなど、議論を深めていった。
ソース:ニコニコニュース
http://news.nicovideo.jp/watch/nw92386 依頼がありました
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1311254753/95