ソニーは液晶テレビの主要部品を組み付ける基板(シャシー)を共通化できる
半導体チップセットを開発した。
デジタル放送方式ごとに異なるチューナー回路用の半導体チップを自社開発し、
サイズや端子の配置などを統一した。
2011年春モデルのテレビから採用を始めており、今後搭載機種を拡大する。
ソニーのテレビ事業は10年度に部材コスト高で750億円の営業赤字だった。
テレビ事業の収益改善策の一つとしてシャシーを共通化する。
チューナー回路のチップセットはアンテナで受信した電波からテレビ放送を抽出
する高周波(RF)ICと、元の映像信号に変える復調LSIで構成する。
復調LSIは日本、米国、欧州、中国に大別される4放送方式に対応しなけれ
ばならず、外部からの調達品を利用していたこともシャシー統一の障害だった。
以前は数十種類のシャシーがあったという。
日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0320110706aaan.html?news-t0706