[東京 29日 ロイター] ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)のゲーム子会社ソニー・コンピュータ
エンタテインメントは29日、新しい社長兼最高経営責任者(CEO)にアンドリュー・ハウス氏
(46・SCEヨーロッパ社長兼CEO)が昇格する役員人事を発表した。9月1日付。
平井一夫社長兼CEO(50)は同日付で代表権のある会長に退いてハウス氏をサポートする。
2006年12月からSCE社長を務めてきた平井氏は、4月1日付でソニー副社長に就任するとともに、
液晶テレビ・ゲーム・パソコン・デジタルカメラなど、グループすべてのコンシューマエレクトロニクス製品と
ネットワークを統括することになった。
ただ、ゲーム事業については今後もSCEが主体となって推進する体制を明確にするため、平井氏は
同社の代表取締役会長に退くことにした。
新社長に昇格するハウス氏は1990年にソニーに入社後、95年からSCEでプレイステーション事業
に関わってきた。09年5月からSCEヨーロッパの社長兼CEOに就任し、欧州地域の事業を統括。
9月1日付でSCE社長に就任し、年末に発売予定の新型の携帯ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ」
の推進に責任を負う。
9月1日の新体制で、鈴木国正副社長は留任する。一方で、現会長の佐藤明氏は8月31日付で
退任する。また、「プレイステーションの生みの親」の久夛良木健氏は07年6月から務めてきたSCEの
名誉会長を6月28日で退任した。
(ロイターニュース 村井 令二)
http://jp.reuters.com/article/technologyNews/idJPJAPAN-21954720110629