☆Wi-Fi利用でiOS/AndroidのシェアがPCを逆転、47%はiOSデバイス☆
[2011/06/23]
家庭や勤務先の構内、あるいはカフェや駅のホットスポットなど、ネットワーク接続にWi-Fi
を日々利用しているユーザーは多いことだろう。米Merakiによれば、こうしたWi-Fiネットワ
ークを利用するデバイスごとのシェアでは、2010年から2011年にかけてiPhoneなどのモバ
イル系デバイスがPC系デバイスのそれを逆転し、最大勢力になったという。
MerakiはWi-Fiやクラウドに関するネットワークソリューションを提供する企業で、同社によ
れば現在、世界規模で1万7,000のネットワークを管理し、その直下に4,000万台以上のユニ
ークデバイス数を抱えているという。FortuneのApple 2.0 Blogを執筆するPhilip Elmer-Dew
itt氏によれば、MITのような大学キャンパスネットワークから、StarbucksやBurger Kingなど
に設置される一般向けのホットスポットまで、さまざまなネットワークを管理して、匿名のサン
プリング抽出による調査を行っているようだ。なおMerakiは、サンフランシスコ市が市全体の
Wi-Fiホットスポット化計画を断念した後も、独自の手法で市域のホットスポット化を行ってき
た経緯がある。
興味深いのはこのMerakiが公開した最新のWi-Fiネットワーク調査報告で、iPad、iPhone、A
ndroidなど各モバイルデバイスの数を合計した割合が、2010年には33%だったのに対して201
1年には58%と過半数を占めるようになり、PCのデバイス数を逆転している。これはPCのデバ
イス数が急に減ったわけではなく、それだけモバイルデバイスを利用するユーザーが急増し
ているのだと考えるのが自然だろう。また驚異的なのはiOSデバイスを利用するユーザーの
割合で、iPad/iPhone/iPod touchの3つのデバイスを合計したシ2011年のシェアは47%に達し、
これだけで全体の約半分となっている。先ほどのElmer-Dewitt氏が記事のタイトルを「47% of
the devices on Burger King's Wi-Fi networks run iOS (バーガーキングのWi-Fiネットワーク
上で動作するデバイスの47%がiOS)」とインパクトあるものにしていたのが印象深い。
2010年および2011年の、Wi-Fiネットワークを利用するデバイスのシェア推移(出典: Meraki)
http://j.mycom.jp/news/2011/06/23/066/images/001l.jpg また、もう1つ注目したいのが、デバイスごとのデータ量だ。例えばiPhoneやAndroidなどスマ
ートフォン系デバイスの月あたりのネットワーク経由のデータ量が40MB程度なのに対し、iPa
dでは200MBと5倍近い開きがある。見るコンテンツの差もあるとはいえ、2011年のシェア調査
でiPhoneの32%に対してiPadが4%と8倍近い開きがあるのにもかかわらず、データ量ではiPad
だけでiPhone全体のおよそ3分の2に相当する。これは、両デバイスの利用形態の違いを知る
うえで興味深いデータだ。
モバイルデバイスにおける月のデータ量の差異。iPadはそれ以外のスマートフォンのおよそ5倍と大きな開きがある(出典: Meraki)
http://j.mycom.jp/news/2011/06/23/066/images/002l.jpg ▽ソース:マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/06/23/066/index.html