☆子ども108人が嘔吐や腹痛 福井の3施設、ノロなど感染か☆
(2011年5月27日午前7時00分)
福井県福井市進明中と松本小、私立ふじしま保育園で23〜26日にかけ、嘔吐(おう
と)や腹痛、下痢の症状を訴える子どもが相次いだ。26日現在、3施設で108人が症
状を訴えており、学校は学級閉鎖の措置を取った。県によると入院した子どもはおら
ず、症状は軽い。県はノロウイルスなどの集団感染とみて、3施設の関連を調べている。
県によると、進明中では23日、1年の女子生徒が給食後に嘔吐。25日には1年を中心
に1〜3年44人が症状を訴え、24人が欠席した。特に嘔吐した女子が在籍するクラス
を含む1年の2クラスで欠席者が18人と集中したため、同校はこの2クラスを26日の1
日間、学級閉鎖とした。26日には症状を訴える生徒が5人増え、49人となった。
松本小では25日、遠足のバス内や学校に帰ってから、2年児童5人が嘔吐した。26日
には2年を中心に4年を除く全学年で35人が症状を訴え、22人が欠席。2年の1クラス
を27日の1日間、学級閉鎖とした。ふじしま保育園では26日、24人が症状を訴え、21
人が欠席した。
県によると、進明中と松本小は同じ給食センターから配食を受けているが、同じセンター
を利用する近隣の3小学校で症状を訴える子どもはいない。症状を訴える子どもが特定
のクラスや学年に集中していること、3施設は地理的に近く、同じ家族の子どもが通って
いる可能性があることから「食中毒ではなく、嘔吐物を介した集団感染の可能性が高い」
(健康増進課)としている。
県は26日、3施設に施設内の消毒を徹底するよう指示。今後、症状を訴えた子どもに検
便を行うなどして調査を進める。
県によると、ウイルスによる感染性胃腸炎は冬場がノロウイルス、春先はロタウイルスが
原因となることが多い。ともに潜伏期間は1〜2日。
▽ソース:福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/28314.html