◆交流戦 阪神2―5ロッテ(25日・甲子園)反撃ムードは一瞬にしてついえた。2点を追う6回。
城島の左前適時打で1点差と迫り、なおもブラゼルの四球で2死満塁と逆転のチャンスを迎えたが、
上本が空振り三振に倒れて3者残塁。反撃ムードがしぼんだ。
「低めのボール球に手を出してしまったのが反省です。内容が悪く、三振が多い」。これで21打席
連続無安打。プロ3年生は反省の言葉を並べたが、この場面はベンチの苦悩を象徴していた。上本
の打席で、ロッテは左の吉見から右の伊藤にスイッチしたが、代打を出そうにも、遊撃の交代要員は
控えに不在。鳥谷の右手人さし指爪の負傷がここでも響き、林や桧山ら、左の強打者を出せず、調子
の悪い上本を送らざるを得なかった。
「難しい状況やね。(遊撃を)守れる選手がいないからね」。試合後の真弓監督が、苦渋の表情を浮
かべた。初回に新井貴の中前適時打で先制したが、終わってみれば2点しか奪えずに逆転負け。相
手先発が左投手の試合は5連敗となり、今季通算でも2勝10敗1分けと散々。助っ人投手を打てな
い打線が、今度は左腕アレルギーにもかかった。
得点が入らない焦りが、凡ミスを生んだ。5回1死一、二塁、平野の何でもない左飛で二塁走者の
ブラゼルが、飛び出して憤死した。目を覆いたくなるようなちぐはぐな攻撃が続き、ロッテに交流戦初
白星を献上した。
これで5月は6勝12敗と負け越しが決定。追い打ちをかけるように、26日のロッテ先発が成瀬、
28日の楽天戦(Kスタ)も先発が左腕の塩見が濃厚だ。「狙ったコース、球種を絞っていかないと。
左腕? 相性だけでは片付けられない。何とかしないと」と指揮官は強い危機感を抱いたが、借金は
再び6。3連勝がないのは阪神だけだ。横浜が楽天に引き分けたため、最下位転落こそまぬかれたが、
反撃を誓った交流戦で真弓阪神が転がり落ちつつある。
ソース スポーツ報知 2011年5月26日
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/npb/news/20110526-OHO1T00073.htm 3回1死、俊介は2打席連続となる三振に終わり、6回の第3打席で代打を告げられる
http://hochi.yomiuri.co.jp/photo/20110526-151870-1-N.jpg