鎌倉市に図書館が誕生して7月で100年を迎える。県内の公立図書館として初。ボランティアによる
記念誌の編集も終え、現在、発刊を待つばかりだ。
同市に図書館ができたのは1911年7月20日。教育振興に熱心だった篤志家・東郷慎十郎氏が図
書館建設費として1000円(当時の国家公務員初任給が55円)と蔵書1000冊を寄付。町立図書館と
して、現在の第一小学校(同市由比ガ浜2)に設立された。
しかし、23年の関東大震災で倒壊。同小教室で活動していたが、36年、銀行家で歌人の間島弟彦
氏の家人から建設費1万円(同75円)の寄付を受け、同市御成町の大町蔵屋敷の御用邸跡(現在の御
成小学校)に新館を建て、同年10月「鎌倉図書館」として開館した。
その後、50年の図書館法施行に伴い「鎌倉市図書館」と改称。74年に現在の市中央図書館(同市御
成町)を建設し再出発を図った。現在、市内の5図書館の中核として、全館で約57万冊ある蔵書資料の
インターネット検索・予約、図書の宅配便などのサービスを導入。全館で年間延べ46万人が利用している。
100周年記念のメーン事業が市民ボランティアらによる「百年史」の発行。関東大震災や市役所の火災
(59年)で資料を失うなど困難な作業だったが、元館長が残した資料や元職員らの協力でまとめ上げた。
B5判450ページ。300冊を制作。100周年の7月20日にお披露目される。
同市では年間2万7000〜8000冊を購入しているが、市民からの寄贈も1万冊に上るという。古谷修・
中央図書館長は「鎌倉市の図書館は市民が育ててくれた」と感謝。今後はあまり貸し出すことができない
地元の貴重な資料を電子化し「情報発信の基地として機能させたい」と次の100年を見据えていた。
【松永東久】
ソース 毎日新聞 2011年5月23日
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20110523ddlk14040103000c.html 依頼がありました。
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