東京電力福島第1原発事故の影響で、農地が放射性物質に汚染され稲の作付け制限など
が行われているのを受け、農林水産省と福島県は24日、農地土壌の除染技術を開発するた
め、28日から福島県内で実証試験を開始すると発表した。8月末をめどに効果を検証する。
試験に使う農地は、福島県内の畑約1・5ヘクタールと水田約1・5ヘクタールの計約3ヘクタ
ールを予定。田植え前の田んぼから泥水を抜き、ゼオライトなどの吸着剤で水中の放射性セシ
ウムを取り除く方法や、芝を生やして刈り取り、表土ごと除去する方法などを試して効果を確認
する。このほか、ヒマワリなど放射性物質を吸いあげる植物を植えて、浄化する手法も試みる。
政府は先月22日に、警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域に含まれる12市町
村に稲の作付け制限を指示。この12市町村の農地面積は約2万6千ヘクタールで、農水省の
担当者は「うまく技術が確立されれば、福島県の農地の放射性物質除去へ大規模な展開に進
みたい」と話している。
実証試験開始のため、今月28日に同県飯舘村で初会合を開く予定。
ソース msn産経ニュース 2011.5.24
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110524/dst11052421330013-n1.htm